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REDSPRESS EYES|新加入選手紹介:石原広教|レッズプレス!!

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新加入選手紹介:石原広教

2024年から浦和レッズに新加入する選手を特集。第1回は、サッカー新聞エル・ゴラッソの舞野隼大記者に、石原広教選手を紹介してもらった。

チームが第一。湘南が育てた24歳の若武者

ダイナミックに、そして仲間のため献身的にピッチ上を90分間走る。

石原広教は“湘南スタイル”を体現したかのような選手だ。

それもそのはずで、彼は小学3年生の時に湘南ベルマーレジュニアに入団し、2019年にアビスパ福岡へ武者修行した期間を除けば、人生の大半を湘南ベルマーレで過ごしてきた。

「人としての在り方を学び、挨拶はもちろん、人との接し方や立ち居振る舞い、自分に関わるすべての人を大切にするなどたくさんのことを教えられてきました」。退団のリリースでそう語っていたように、湘南ベルマーレとともに石原はキャリアを歩めてきた。

年齢はまだ24歳と若い部類だが、キャプテンを務めた経験もあり、ピッチの外でもチームのことを常に考える。勝てない時期が長く続いていた最中、第13節・札幌戦では2-4と大敗を喫した。その時はキャプテンであり、ディフェンスリーダーの大岩一貴へ思いの丈をぶつけにいったこともあったが、それは「なにかアクション起こさないと、なにかを変えないといけない」という気持ちから。感情的にではなくチームのため自ら嫌われ役を買って出たこともあった。

攻撃面では課題がある。クロスの精度は向上してきたが、得点に関してはプロキャリアでまだ挙げることができていない。本人も「今季中には」と意識してきたが、緑と青のシャツをまとって初ゴールを決めることなく移籍となったことは少々心残りではある。浦和では早い段階でネットを揺らして、成長し元気に頑張っている姿を見せてほしい。

期限付きではなく、完全移籍を決意し、来季からは湘南の選手ではなくなった石原。本当の意味で幼少の頃から慣れ親しんだ、もはや“実家”のようなクラブに覚悟をもって別れを告げ、大きな決断を下した。

「新天地で活躍する姿を見せることが今できる一番の恩返しだと思うので、今まで培ってきた全てを出し、さらに成長できるように頑張ります。本当にありがとうございました」。リリースでの挨拶ではそう締めくくっていたように、浦和でも変わらず湘南のスタイルで戦うことが求められる。その姿勢を評価され、勝ち取ったオファーだ。あとはその上で、結果を残し続けられるか。まずはチーム内での厳しい競争が待ち受けているだろうが、彼のひたむきなキャラクターであればきっと苦難も乗り越えられるはずだ。

(エル・ゴラッソ湘南担当 舞野隼大)


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