22シーズン、他クラブに期限付き移籍していた選手を特集。今回は、エル・ゴラッソ京都担当の雨堤俊祐記者に、荻原拓也選手の移籍後のエピソードを紹介してもらった。
2021年、左SBの即戦力として京都へ期限付き移籍で加入。その理由を本人は「チョウさんと話をして、直感で決めた」と言っていたが、期待を裏切らないプレーで定位置を確保した。?貴裁監督が就任したことで戦い方が大きく変わり、SBに求められる要素も変わったことは、荻原にとって追い風だった。指揮官は年間を通じて4-3-3の布陣を採用し、前線からのプレスとボールを奪ってからの素早い攻撃を掲げる。3トップのサイドは攻撃時にサイドライン際よりも、中央のエリアに入ってプレーすることが多く、荻原の攻め上がるスペースが充分にあった。
アタッキングエリアでドリブル突破や左足のクロスやシュート。長所である攻撃力を存分に発揮して、リーグ戦42試合中40試合に出場。序盤から上位をキープし続けて、念願のJ1昇格を果たした快挙に大きく貢献している。
2022年、期限付き移籍を延長して、京都にとって12年ぶりとなるJ1リーグへ挑んだ。チームの流れとしては開幕戦(対浦和、荻原は契約により出場できず)で大金星をあげたゲームを皮切りに、前半戦は健闘して一時は5位まで順位を上げたが、次第に勝点を積み上げるペースが落ちてゆき、最後はJ1参入プレーオフを経て残留を決めている。
荻原は引き続き左サイドの一番手。・・・・・・