2022シーズンから新加入する選手を特集。今回は、エル・ゴラッソで水戸ホーリーホック担当を務める佐藤拓也記者に、牲川歩見のエピソードを紹介してもらった。
牲川歩見選手(27歳)が、水戸ホーリーホックより完全移籍で加入することで合意いたしましたので、お知らせいたします。
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) December 28, 2021
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磐田から鳥栖、群馬、そして沼津を経て水戸に加入した20年。開幕スタメンの座を牲川歩見は勝ち取った。195cmの長身を生かしたハイボールの対応、そして長いリーチによるシュートセーブの能力の高さを秋葉忠宏監督が高く評価しての起用だった。
大宮をホームに迎えた一戦、水戸が序盤からアグレッシブな姿勢を見せて優勢に試合を進めていた。しかし、24分に事件は起きた。左サイドからゴール前に送られたクロスを牲川がセーブするものの、ボールをこぼしてしまい、カバーしようとした岸田翔平に当たって失点を喫してしまったのだ。そのゴールで形勢は逆転。結局、1対2で試合を落とした。
17年に在籍した群馬でも自らのミスから失点をした経験のある牲川にとって、ショックの残る失点であった。磐田U-18時代から年代別代表に選出され、15年には日本代表のトレーニングパートナーに選ばれるなど、将来を嘱望されてきた牲川のキャリアに暗雲が立ち込めたかと思われた。
しかし、牲川は下を向くことはなかった。
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