今季、他クラブに期限付き移籍していた選手を特集。今回は、エル・ゴラッソ水戸担当の佐藤拓也記者に、藤原優大選手の移籍後のエピソードを紹介してもらった。
ホーム最終戦となったJ2第41節・愛媛戦。1-1のまま迎えた87分、愛媛の猛攻を防いだ水戸は素早くカウンターに突入。スピーディーにボールを動かし、前線の伊藤涼太郎へ。相手DFに対応されながらも、キレのあるドリブルでペナルティエリア前までボールを持ち運んだ。
そして、相手DFが間合いを詰めようとした時、伊藤は左足を一閃。ボールはピッチを這いながらゴール右隅に突き刺さった。その直後、伊藤は水戸ホーリーホックのエンブレムをつかみながら、雄叫びをあげて喜びを爆発させた。
21年7月に育成型期限付き移籍で水戸に加入した伊藤。シーズン通して9得点を挙げた18年よりも成長した姿を見せてチームを上位に導くことを自らの使命として水戸にやってきた。
しかし、伊藤に課されたタスクは18年と異なっていた。以前在籍していた時はFWでプレーしていたものの、今回は主に左MFとしての起用が続いた。
その理由について、秋葉忠宏監督はこう説明する。・・・・・・