2022シーズンから新加入する選手を特集。今回は、エル・ゴラッソ鳥栖担当の杉山文宣記者に、大畑歩夢のエピソードを紹介してもらった。
大畑歩夢はピッチに入ると別人へと変貌する。あどけなさを残すルックスと穏やかな表情。「しゃべるのは苦手」と取材対応では緊張しながら言葉を紡ぐ20歳だが、ピッチに立てば負けん気の強さをプレーに込める。
最大の持ち味は「1対1での強さ」だ。浦和のサポーターのみなさんには酒井宏樹が加入後、初出場となった第24節を思い出してほしい。多くの人たちの視線が酒井に注がれるなか、再三のマッチアップで食らいついていたのが大畑だ。日本代表や欧州で百戦錬磨の経験を積んだ酒井のプレー強度にもひるむことなく、対抗していた姿こそが大畑の代名詞と言ってもいいだろう。
168cmと小柄ながら鳥栖の伝統でもある球際の激しさを下部組織のころから徹底的に叩き込まれ、磨き上げてきた。戦うことでチーム全体に勇気をもたらすことができる存在だ。
もう一つの魅力はスピードだ。
特に・・・・・・