今季、他クラブに期限付き移籍していた選手を特集。今回は、エル・ゴラッソ横浜FM担当の大林洋平記者に、杉本健勇選手の移籍後のエピソードを紹介してもらった。
「浦和には感謝しています。なんとか浦和で結果を残したい思いはあったのですが、残りの半年をマリノスでチャレンジしたい思いが強くなりました」
東京五輪中断中の7月24日。復活を期し、トリコロールのユニフォームを纏う決断をした杉本健勇は愛着ある浦和を離れた理由をこう語った。
実質4カ月余りを過ごした横浜FMでの結果は出場11試合(うち先発2試合)3得点。プレータイム332分は、前半戦の763分を大きく下回った。数字にフォーカスすれば、成功だったとは言い難い。
ただ、それも捉え方だろう。332分“しか”出番を与えられなかったのか。それとも“たった”332分で3点“も”決めたのか。筆者の感覚は後者に近い。浦和で19年と20年にマークした2得点を、・・・・・・