浦和レッズへの移籍話が持ち上がっているオリンピック・マルセイユの酒井宏樹。柏レイソルU-18時代から彼を取材し、酒井自身の書籍でも構成を担当した鈴木潤氏に、彼のパーソナリティーやプレー面での変化について寄稿いただいた。
今や日本人最高の右サイドバックと言っても過言ではないだろう。3年前のW杯では日本代表として4試合にフル出場し、何よりオリンピック・マルセイユでは、名だたる世界的スーパースターたちと対等に渡り合っていた。
その中でも酒井宏樹の名をフランス全土に広く知らしめたのは、2017−18シーズンのマルセイユ対パリ・サンジェルマン、フランスを代表するビッグクラブ同士による“ル・クラスィク”だ。
屈強なフィジカルと優れた身体能力を持つ酒井は、ヨーロッパでの数年で磨き上げた守備力を駆使して、マッチアップしたネイマールを抑え込んだ。圧倒的な熱量を持つマルセイユのサポーターは、酒井の勇猛果敢なプレーを目にして「本物のサムライ」と唸った。しかもそれだけではない。手厳しいことで知られるフランスメディアが、・・・・・・