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REDSPRESS EYES|新加入選手紹介:福島竜弥|レッズプレス!!

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新加入選手紹介:福島竜弥

2021年から浦和レッズに新加入する選手を特集。第9回は、高校サッカーの取材経験が豊富な川端暁彦記者に、福島竜弥選手を紹介してもらった。

宮崎キャンプを見学するほどの浦和ファン
無名の逸材、強気のプレーでステップアップ

当時、浦和レッズユース監督とアカデミーダイレクターを兼任していた大槻毅氏が「地元の子どもを育てるのと同時に、地方の選手にも目を向けないといけない」と力説していたのを覚えている。ジュニアチームを創設して下からの育成を強化するのと同時に、よりハイレベルな競争を実現するべく、外からの人材獲得も狙うという二軸路線だった。

かつて浦和のトップチームでプレーした田畑昭宏氏はそんな狙いの中で中学生のスカウトを任され、全国を行脚。年代別日本代表にピックアップされる有名選手はもちろん、そうした肩書きにはこだわらず、無名の逸材も求めた。その中で宮崎の児湯(こゆ)SCでプレーしていた福島竜弥が浮かび上がり、獲得に動くこととなった。

実は浦和の宮崎キャンプを観に行くほどの浦和ファンだったそうで、このオファーは本人にとっても願ったり叶ったり。小学生時代は浦和レッズ黎明期のFWであり、宮崎県出身の河野真一氏の指導を受けていた縁もあった。高校入学を前に親元を離れ、遠く関東の地へ戦いの場を移すこととなる。

ユース加入時点で周囲とは技術的・戦術的なレベルでギャップもあって苦労した時期もあったが、上野優作監督によって高校2年生からレギュラーに抜擢され、大きく開花。強気のディフェンスが光る左サイドバック、時にはセンターバックとして活躍を見せるようになる。優れたスピードは攻守両面で武器となり、左足のキック精度も着実に向上している。

昨年はクラブOBの池田伸康監督にメンタル面を含めて厳しく指導を受けながらビルドアップの部分などでプレーの幅を広げ、トップチーム昇格を勝ち取る。さらに12月にはU-18日本代表候補へもリストアップされ、初めて日の丸を付ける機会も得るなど飛躍のシーズンとなった。

プロ1年目となる今季、浦和の選手層を思えば、出場機会を得るのは簡単ではなさそうだが、定評のある明るく前向きなメンタリティーで、先輩たちの壁に挑むこととなる。

(川端暁彦)


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