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REDSPRESS EYES|新加入選手紹介:大久保智明|レッズプレス!!

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新加入選手紹介:大久保智明

2021年から浦和レッズに新加入する選手を特集。第7回は、大学サッカーの取材経験が豊富な竹中玲央奈記者に、大久保智明選手を紹介してもらった。

左利き、右サイドからのカットインが特徴
浦和に加入を決めた際の覚悟

右サイドでボールを持ち、細かなボールタッチでゴール前まで進入し、左足で枠を打ち抜く。小柄ながらも大柄な相手DFを縫って前進していくその姿は、見る者の気持ちを高ぶらせる。大久保智明はそんな選手だ。

育成組織の名門・東京ヴェルディのアカデミーで育った大久保は、大学生活で大きく成長した。中央大学へ進学し[4-3-3]の右ウイングに配置されると、アジリティーの高さと得意の左足のフィニッシュまで持っていくカットイン、そして多少遠目からでも枠を射抜けるシュートという特徴を存分に発揮する。2年次、開幕前の練習試合から大いに存在感を発揮し、主力の座を射止めた。

レギュラーの座を手にしたとき、チームは関東2部の所属。その中でも下級生ながら自身の武器を毎試合コンスタントに発揮していたことが印象深い。そして、レッズは大久保の活躍を見逃さず、3年生に進学する前の春に実施されたキャンプに呼び寄せた。そこでも持てる力をプロ相手にも示し、本人も「手応えを感じた」と振り返る。そして正式なオファーを受け、レッズの一員となることを決断した。本人としては古巣であるヴェルディも気にかけてたと言うが、「熱量を感じましたし、自分を本当に欲しいと言ってくれた」ことがこの決断につながった。

とはいえ、国内トップクラスの戦力を持つチームへ進む決心をつけることは簡単ではなかったとも言う。しかし、それでもレッズを選んだのはプロサッカー選手としてキャリアをすすめる上での大きな覚悟ゆえである。

「逆算して自分がどういうところに行きたいかを考えた。年齢を考えたときに22歳で浦和というのは早くもない。22歳という年齢は世界的に見てもチームの中心としてやらなければいけない。そう考えたら、浦和で中心とならなければ(選手として)その先はないなと。それくらいの覚悟で決めました」

最終学年の2020年に中大は関東2部に降格してしまう。大久保自身も怪我で思うようにプレーができなかった。しかし、ピッチに立ったときには異彩を放っており、「さすが浦和へ行く選手だ」と周囲が納得するに値するプレーを見せていた。大学ラストシーズンに華を添えられなかったことは無念だろう。ただ、その悔しさは浦和の地で晴らしてくれるはずだ。

(竹中玲央奈)



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