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REDSPRESS EYES|HISTORIA〜鈴木大輔オンラインサロンって?!「目的は、アスリートやスポーツを通して、人生を豊かにすること」|レッズプレス!!

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HISTORIA〜鈴木大輔オンラインサロンって?!「目的は、アスリートやスポーツを通して、人生を豊かにすること」

今回は鈴木大輔が主宰する、オンラインサロン「HISTORIA」について。一体、どんな雰囲気なのか。今回のEYESでは、その点を紐解く。


(石田達也)

12月28日、鈴木大輔の退団が正式発表された。

発表当日、鈴木は動画で仲間たちに自分の想いを伝えた。この近さが、コミュニティーの魅力なのだろう。

鈴木は言う。「オンラインサロンの目的は、ジェフ千葉へ行っても変わらず、アスリートやスポーツを通して、人生を豊かにすること。サロンに入ってくれる方には、それぞれに目的があって良いと思っているし、僕も運営しながらやることは変わっていっても良いとは思っている。ただ、ここまでやってきて思うことは、サロンのなかで自分の想いを深く発信することで、本当の意味で想いを理解して応援してくれるメンバーが集まってくれているということ。そうやって想いの輪を大きくしていって、メンバーみんなで社会にいろいろなことを提供していける集団になればと思っている。それは、子供の可能性を広げてあげたいとか、サッカーの魅力を伝えたいとか、アスリートの考え方を人生に生かしてもらいたいとか。やりたいことはいろいろとある」。

鈴木が運営するオンラインサロンとは、一体、どんな雰囲気なのか。今回のEYESでは、その点を紐解く。

『オンラインサロン』とは。月額会費制のウェブ上で展開されるコミュニティの総称である。現在は実業家や作家、アスリートらが運営し、専門的な知識を共有できることや会員同士の交流などが図れることで人気を高めている。

鈴木が、動画検索サイトよりも深く、トップアスリートとのリアルな交流を通して成長していくチーム(集まり)を一緒に作りたいと考え、形にしたのが『鈴木大輔〜HISTORIA』というオンラインサロンだ。

サロンでは月に2度ほど、オンラインで会員が集まり、鈴木による試合分析や意見交換、他競技のアスリートとの交流、スポーツ体験やグッズ製作などの企画も立ち上がっているという。定例ミーティングの内容は、レッズレディースOGの千葉望愛がスペインから会員の1人として参加し、自身のnoteで報告を行なっている。

しかし、だ。雰囲気など実情が見えにくいのがオンラインサロン。

今回、この『鈴木大輔〜HISTORIA』に参加している、さいたま市在住のヴァイオリン演奏者、音楽イベントプロデューサーである音楽家の宮城弦さん(35)にZOOM取材を行い、話を聞いた。

RP:宮城さんは、そもそも浦和レッズのファンなのでしょうか?応援するキッカケは?
宮城:レッズ、応援していますよ。南浦和という土地柄、地元のチームであり、Jリーグが開幕した頃、当時、小学校の担任が、朝礼で毎日のようにレッズの話をしていましたし、レッズが勝つと宿題無しになったり(笑)。学生の頃は、シーズンチケットを持っていました。現在は、週末も仕事があり、なかなか土日の試合を観に行くためにスタジアムへ足を運ぶことは出来ていませんが、応援しています。応援はストレス発散にもなりますしね(笑)。

さて、本題に入ろう。
宮城さんが、鈴木大輔が主宰するオンラインサロンへ加入した理由が何なのかを紐解く。
半年ほど前にさかのぼる。新型コロナウイルスの影響により、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都道府県に緊急事態宣言が発令されたのが4月7日。多くの人が自粛生活を余儀なくされた。

当然のことながら社会に与えた影響は大きく、宮城さんが人生をかけて向き合う音楽家としての活動もストップ。少なからず経済面で余波を受けていたなかで、「(緊急事態宣言の最中は)ホリエモン(堀江貴文)や箕輪(厚介)さん、西野(亮廣)さんのYouTubeを見て、自分がこれからどのように生きていくべきかを考える時間になっていた。で、鈴木大輔選手のオンラインサロンだが、もともと鈴木選手のYouTubeは知っていましたし、とても面白いと感じていました。5月に入り、個人として『スポーツ×エンタメ』に『音楽』をかけあわせることで何か売り込んでいきたいと考えていた時、オンラインサロンで鈴木選手が何をしたいか、どんな集まりにしたいか、という話を動画で見て、入会しました」と、宮城さんは、1つの夢を実現させるためのフロントエンドにすることとした。

RP:実際に参加した感想を教えて下さい。
宮城:まず、会員が6人ほどの小グループに分けて、オンライン飲み会を開催したことがあって、鈴木選手も炭酸水で(笑)、すべてのグループの回に参加して交流を図ってくれました。以降は、2週間に1度の割合で定例ミーティングがあって、プロ選手の視点から見た試合の振り返りやアスリート同士の対談をひと足先に閲覧できたりもしました。ある意味においては、音楽家もアスリートだと思っているので、『試合に臨む姿勢=コンサートに臨む姿勢』と考え、共通点が多くあるなと思っていて、いろいろと吸収できていると思います。

RP:サロンに参加している方は、どんな方が多いのですか?
宮城さん:他種目のアスリートの方もいらっしゃいますし、同じJリーガーもいますね。あとはスポーツビジネスをやっている方や目標にしている方もいたり、基本的には、スポーツを軸に交流したいという方が多いという印象です。

RP:実際、開催されたイベントには参加されたことがあるのですか?
宮城:はい。1度、クリケットのイベントに参加しました。広島カープや埼玉西武ライオンズなどでプレーした元プロ野球選手の木村昇吾さんが、現在はプロのクリケット選手で、木村さんと一緒にクリケットが出来て、素晴らしい体験会だったと思います。
ただ、オンラインサロンはまだ始まったばかりで、鈴木選手も、このオンラインサロンの中で一体、何が出来るかを模索しているところだと思います。そして、鈴木選手が思い描いていることのすべてを実現できているとも思えません。これからみんなで作っていくのだろうなと思っています。

RP:サロンのメンバー同士で、実際に会っての交流もこれからもっとありそうですね。
宮城:埼スタへ試合を見に行った、という話も聞きましたよ。今度は、スペイン発祥の『パデル』という競技の体験会も予定されていると聞きます。トップアスリートと共に、さまざまなスポーツの体験を届けること、1人ではできない新しいスポーツの機会を創出すること、マイナースポーツの選手に情報を提供したいという想いがこのサロンにはあると感じています。サッカーだけでなく、鈴木選手はスポーツ界を盛り上げていきたいと考えていると思いますね。

RP:鈴木選手の印象は、サロンに参加する前とサロンに参加した後で変化しましたか?
宮城:良い意味で全然違いますね。僕を含めて皆さんにとっても、コロナ禍の自粛期間に、このサロンがあったことは良い時間になっていたと思います。いろいろなアンテナを立てている方も多く、第一線で活動されている人ばかりなので、私自身も、そこからの刺激はもらえています。

RP:ちなみに鈴木大輔選手との距離が近くなったと感じていますか?
宮城:もちろん。鈴木選手は、シーズン中、なかなかイベント参加は難しいと思いますが、距離が近くなったと言えます。これまで長くレッズを応援していますが、こんな風にレッズの選手と普段接することはありませんし、関わりは深くなったと感じます。

RP:このオンラインサロンの魅力や楽しむための秘訣などがあれば教えて下さい。
宮城:これからいろいろなスポーツを体験していこうという動きになっています。スポーツを楽しみたい人、アスリートの考えを身近に感じたい人、スポーツビジネス、イベントに興味がある人、試合の振り返りを聞きたい人もいると思うので、楽しみ方は人それぞれで良いと思います。スポーツというカテゴリーの中で、いろいろな提案や何かが出来ていければ良いと考えています。

RP:選手がこうしたオンラインサロンを立ち上げ、情報などを発信することに対して、どのように感じていますか?
宮城:選手はどうしても「現役中」は注目を浴びる存在です。ただ、練習時間以外は自分の時間だと思いますし、いろいろな情報や同世代の他のスポーツ選手にむけて発信することは良いことだと感じます。今のレッズの中堅選手は何かしら、SNSをやっているので、若手選手も情報発信などをしてもらいたいですね。



オンラインサロンには、参加者同士の交流や質の高いサービス、人脈作り、ノウハウ、限定情報、あるいは主催者と接点を持つことが出来るという点で身近に感じられるなどのメリットはある。
自分のスキルをアウトプットできる場でもあるからこそ、宮城さんは「今、オンラインサロンでは、スポーツ体験イベントが開催されていますが、その中に音楽も混ぜてもらい、皆さんに体験をしてもらえればと思いますし、もし、レッズファンが音楽にも興味を持ってくれたのならば嬉しいですね」と笑顔で話した。

人生を豊かにするヒントを得る。メジャースポーツだけでなく、マイナースポーツ界の発展など、スポーツ界すべての発展に貢献することを目指した、このオンラインサロン『鈴木大輔〜HISTORIA』が、今後、どのように広がっていくのか、注目をしていきたい。

そして12月4日には、鈴木のYouTubeが再始動した。動画を通じて、何を届けてくれるのか。楽しみだ。


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