ミシャサッカーの成熟が見えた時期もあった。だが、脆(もろ)さもはらんでいた。それが露呈したのが後半戦の戦いだ。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督と歩む3シーズン目を前に、『レッズプレス!!』では、番記者たちに2013シーズンの戦いを象徴する1人の選手を挙げながら総括を依頼。6回にわたって、お届けする。
◆柏木陽介 〜悩むほどに欲していたタイトル〜
第6節、埼玉スタジアムでの湘南ベルマーレ戦。柏木陽介は今季ベストゲームを問われると、そう答えた。確かに興梠慎三が今季初ゴールを決めるなど、トピックはあったが、チームとしてターニングポイントと言うにはあまりに早すぎる。だが、柏木にとっては紛れもなくターニングポイントだった。
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