ミシャサッカーの成熟が見えた時期もあった。だが、脆(もろ)さもはらんでいた。それが露呈したのが後半戦の戦いだ。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督と歩む3シーズン目を前に、『レッズプレス!!』では、番記者たちに2013シーズンの戦いを象徴する1人の選手を挙げながら総括を依頼。6回にわたって、お届けする。
◆マルシオリシャルデス 〜あらためて思う 背番号「10」の存在の大きさ〜
「今年、チームの力になれず、悔しい思いをした」
12月8日(日)、全ての日程を終了したマルシオリシャルデスは力なく今シーズンを振り返った。そう思うのも無理はないだろう。
出場試合を見ると2013年リーグ戦でマルシオは26試合5ゴールを挙げた。これに対して、昨シーズン2012年はリーグ31試合に出場して9ゴール。さらに、細かく見れば今季の先発出場は4試合。うち3試合がフル出場。一方、昨季は29試合に先発し、17試合フル出場。89分での交代を含めると22試合。
今年の数字だけ見ると、マルシオの存在感の薄さ、貢献度の低さが目立ってしまうが、実は、そうではない。ここまで数字が落ちてしまった理由は、昨季と今季と役割の違いがある。
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