スタジアムは、夢の熱狂空間だ。
試合のない普段の日は、無機質なコンクリートの塊。冷たくただ単に大きくキャパシティーのある「ハコモノ」が、周りの風景に溶け込まず静かに自然界に相反するように存在しているだけだ。
しかし、週末になるとその「ハコモノ」からは活気が生まれあふれだす。赤や青、緑、黄、白など、カラフルなユニフォームを身にまとった選手が緑のピッチの上で躍動する。スタンドからは愛するチームを応援するため、多くのファンやサポーターが駆け付ける。90分間、時には優しく、時には激しく、強く絶え間なく、チームや選手を応援。熱狂と興奮が一体化し、やがて熱気がうねりとなり、人々に感動を呼び起こす。
スタジアムに命が吹きこまれ、非日常空間が創出されていく。熱狂空間は作られるものではなく、応援する人の手によって作りあげられるものなのだ。
「チームが勝つのはもちろんだけど、勝った、負けたに関係なく、2週間に一度、ここで試合がある喜びを一緒に共有できる幸せな空間を作りたい」と須藤伸樹運営部長は語る。
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