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試合レポート|第42回皇后杯全日本サッカー選手権大会3回戦・大和シルフィード戦=レポート・コメント|レッズプレス!!

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第42回皇后杯全日本サッカー選手権大会3回戦・大和シルフィード戦=レポート・コメント

FW安藤梢、地元宇都宮で2ゴール。大和に2−0の完封勝利

第42回皇后杯3回戦が各地で行われ、浦和レッズレディースはカンセキスタジアムとちぎでなでしこ2部大和シルフィードと対戦した。

序盤、大和の勢いに押された浦和Lだが前半18分、ペナルティーエリア前正面、MF水谷→DF高橋→MF水谷とつないだパスを相手がインターセプト。そのこぼれ球を最後はFW安藤が押し込み先制した。

21分には右サイドからMF遠藤のクロスにDF長船が合わせたが惜しくも枠外。27分にはシュートの跳ね返りにMF佐々木がダイレクトシュート。44分にはDF高橋のフリックから安藤が中央からシュートとサイドから、中央からと攻め続け、前半を1−0で折り返した。

後半開始、浦和はMF遠藤を下げMF塩越を投入。前半同様、浦和が試合の主導権を握った。48分に相手のパスミスからMF佐々木がミドルシュートを放つと51分、DF高橋→左サイドに流れたMF猶本のクロスをFW安藤が合わせて2点目。勝利を手繰り寄せる追加点を挙げた。

その後も浦和の攻撃はやまず、52分にはMF佐々木→FW安藤の横パスにDF高橋。54分には左サイドMF佐々木のクロスにMF塩越、最後はDF清家がシュート。57分には猶本がミドル。58分、ショートコーナー、MF水谷のクロスの跳ね返りをMF塩越がシュートと一方的な展開に。73分、ペナルティーエリア手前でFKのチャンス。キッカーMF猶本の蹴ったボールで3点目と思いきや、大和が渾身の守備を見せ、得点ならず。

追加点が欲しい浦和Lは74分、FW菅澤を投入。80分、左サイドDF佐々木のクロスのこぼれ球にDF清家がシュート。83分、MF猶本→FW菅澤が落として、MF安藤がシュートと攻撃の手を最後まで緩めなかった。

試合はFW安藤梢が18分、51分にゴールを決め、2−0で浦和Lが勝利した。

準々決勝にコマを進めた浦和Lは12月20日午前11時、ユアテックスタジアム仙台でジェフユナイテッド市原・千葉レディースと対戦する。

浦和レッズレディース
GK池田咲紀子
DF長船加奈・南萌華・高橋はな・清家貴子
MF佐々木繭・栗島朱里・猶本光・水谷有希・遠藤優
FW安藤梢

得点
18分・51分安藤梢

交代
ハーフタイムMF遠藤→MF塩越
74分DF高橋→FW菅澤
83分FW安藤→MF加藤
83分DF清家→DF長嶋

《森栄次監督》
Q:2−0で勝利しましたが、総評を。
A:試合運びが良かった。落ち着いてボールを回せ、あいだ、あいだでボールを回せた。またボールを受けることを怖がらずバイタルエリアでもダイレクトの感覚があり、個で打開するシーンもあった。得点は2点だがゲームの運び方は悪くなかった。

Q:序盤、勢いが良かった大和に少々浮き足立っていた印象がありました。しかし、18分の先制点で試合の主導権を握りました。
A:1点目が大きかった。その前に圧力が掛かったが、そこまでオドオドしていなかった。例えば、菅澤のようにボールを受けられる選手がいればボールは収まり、全員が前をむいて前進できる。今日は安藤だったので求めるところはなかった。高橋を前めにおいて合わせようとしたが、そうしたシーンはなかった。

Q:高橋の左SB起用について。
A:CBとして育てたい。ただセットプレーが重要ななか、長船、南、高橋といったヘディングに自信のある選手をおいておくと相手には脅威になる。トップでも良かったが、安藤は流れやすいので起用した。清家のように高橋も高めの位置を取らせた。あのポジションだとイキイキして中に入れる。

Q:2ゴールの安藤について。
A:難しいことは要求せずシンプルなプレーを求めた。縦横の距離感を保ち、両足で蹴れ、個で打開もできる。縦横にうまく流せる選手なので、トップに置いている。

Q:準々決勝の相手は千葉になりましたが。
A:一発勝負なので、相手が3バックか4バックかは分からないが、両方の構えができればいい。

Q:ベンチ外の柴田について。
次くらいにはだと思う。柴田はゲームを落ち着かせ、ほかの選手以上に間がとれ、時間を作れる。いるだけで違う。運動量も2人ぶんある選手だ。

Q:2−0で勝ちましたが、もう少し点が取れた印象があるが。
A:大量得点を狙っているわけではない。隙間、隙間というか、チャンスを狙っていこうと話している。
90分間でいかに勝利を目指すかというスタンス。90分のあいだで物語を作るか、どうやって勝つかが目標。今日の場合、1−0だと事故のようなケースもある。2点取れば大丈夫かなと思った。

《南萌華》
Q:2−0の完封勝利でした。
A:最初、大和が勢いよくきたが、チームとしては想定内。焦らずボールを動かしていた。前から来るのならば、背後を狙おうとチームとして共通意識があった。また前から来ているからといってペースを乱れることなく、前半のうちに1−0で折り返せたのはチームとして良かった。後半追加点が取れて2−0で勝てたのは良かった。

Q:2点目から約40分ありましたが、ゼロで抑えられました。
A:2−0は危ないスコアだが、後半に取れたのはプラス。2−0だからと慌てず、また引くことなく、スタイルを崩さず攻撃で相手を押し切れた。守備では距離感が良かったのでボールを奪えた。次に向けた良い戦いができた。

Q:今季はチームの波が少なく、さらに高いレベルで試合ができています。リーグから大会が変わっても変わらない要因は?
A:森監督のサッカーになり2年。チームとしての自信が出ている。皇后杯は負けたら終わりの大会。それだけに難しいゲームだが、逆にプレッシャーを感じず、いつもどおりのサッカーができている。リーグ優勝の自信でより一層、軸となるサッカーを体現できている。

《安藤梢》
Q:きょう2得点、前回の1得点と地元でゴールできましたが。
A:家族や親戚、子どもの頃、教わった指導者や仲間が見に来てくれた中、ゴールができて良かった。

Q:先制点が大きかったですか?
A:今日のような相手は1点目が大事。前半で絶対とりたいと思った。1トップ、最前線を任せられているので、まずは1点しっかり取りたかった。相手は失うものはなにもないと気合いを入れ、勢いよくきていた。自分たちは焦らず落ち着いてプレーし1点目につながった。

Q:得点について。
A:(1点目は)チームの流れの中、左SBの高橋選手があそこまでしっかり詰めていた。みんなが自分らしさを出せて生まれたゴール。(2点目は)すごい良いボールだった。素晴らしいクロスが来てすごいなと思った。合わせるだけ。すごい良いボールだった。1トップという役割の中、チームが良い流れでボールを運んでくれる。あとはフィニッシュに集中するだけ。本当にチームの力だと思う。

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