(石田達也)
菅澤優衣香を欠く中で大きな勝点3。優勝へのカウントダウンが始まる
11月1日(日)、2020プレナスなでしこリーグ1部第9節・伊賀FCくノ一三重戦がアウェイ・上野運動公園球戯場で13時から行われた。
エースの菅澤優衣香がケガのためベンチ入りせず、1トップには高橋はなが構え、先日の日本女子代表トレーニングキャンプを体調不良で途中離脱していた猶本光は先発でのスタートとなった。
伊賀FCは[4−1−4−1]の布陣。ハイライン&ハイプレスの戦術を採用し、高さとパワーに特長を持つ道上彩花が1トップを務める。タイトな守備でボールを奪えば前線に当て二次・三次攻撃へとつなげてくるが、浦和Lは全体をコンパクトにしながら攻守の切り替えを早めて対抗した。
19分には右サイドに流れた猶本がクロスを上げると栗島朱里がボレーシュートを打つも僅かに逸れ、その2分後には佐々木繭がシュート性のクロスを放つ。33分にはPA付近でのこぼれ球を清家貴子が左足で狙うが決め切れずにいた。
攻撃に反転する伊賀FCは、35分、42分にビッグチャンスを作るも守護神・池田咲紀子がビッグセーブを連発。一進一退に攻防は前半が終わって0−0。両チームに得点は生まれなかった。
森栄次監督は、ハーフタイムに安藤梢をトップに送り、[4−2−3−1]から[4−4−2]に変更。前線にボールが入らないことで、FWの数を1枚増やし虎視眈々と得点を狙っていく。
すると59分に安藤が左足を力強く振り先制点をゲット。値千金となる1点を得る形となった。
これで勢いに乗ると伊賀FC陣内でボールを動かす場面を増やす。攻撃の手を緩めない浦和Lは、ドリブル突破に長けた遠藤優を投入し追加点を目指すと、90分に、その遠藤がシュートを打つがクロスバーに嫌われた。
これ以上、得点は動くことなく1−0で浦和Lが勝利。大黒柱の菅澤を欠く中でアウェイの地で大きな勝点3をものにした。
リーグ戦残り3試合――。
2位・日テレ・東京ヴェルディベレーザとの勝点は6差。6年ぶり4度目となる優勝へのカウントダウンが聞こえてきた。
浦和レッズメンバー
GK:池田咲紀子
DF:清家貴子、長船加奈、南萌華、佐々木繭
MF:栗島朱里(HT→安藤梢)、柴田華絵、猶本光(71分→遠藤優)、水谷有希、塩越柚歩
FW:高橋はな(90+4分→大熊良奈)
サブ
GK:福田史織
DF:乗松瑠華、長嶋玲奈
MF:遠藤優、加藤千佳
FW:安藤梢、大熊良奈
得点者
59分 安藤梢(浦和L)
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