《森栄次監督》
非常にアグレッシブに前からプレッシャーが良くかかり、中盤でボールを取れていた。プレッシャーがよく効いてボールが回っていた。前半は非常に良いゲームだった。後半、緩くなったというか仙台の勢いに押された面はあるが、もう少しボールを取りたかった。前半と同じような戦いができればと思うが、全体的にいうと締まった試合だった。
（次節まで時間がありますが、この時間を使って修正したり、取り組む課題などはありますか？）
取り組むというか・・いまのところは調整、コンディション作りを大事にしたい。
（今回、浦和から代表に6人選出されましたが、チームにとって良い循環と考えますか）
良いことだと思う。浦和から6人選ばれたことはほかの選手にとって刺激になる。
（初招集の塩越についてはいかがですか？）
課題はさまざまあるが、塩越選手の良さは中盤での柔らかさや、中盤の間、間に入ってのボールさばきやそのタイミング。よく周りが見えている。起用していて面白い選手。代表ではどのように起用されるか分からないが……中盤でプレッシャーがある中でプレーできる選手だ。
（前節・日テレ戦は良い試合をしながら敗れた。その敗戦を受けての仙台戦でしたが、今日の試合に向けて伝えたことなどはありますか？）
これと言って選手になにか語りかけたことはない。もう一度原点に戻るというか、われわれのやってきたこと、目指していることをもう一度明確にしようと。しっかりすること。しっかり合わせていくところを再確認した。日テレ戦では負けはしたものの、内容的にはそんなに悪いものではなかった。仙台戦にぶつけるというか、（再確認することを）強調してピッチに送り出した。
（選手が流動的に動き、距離感よくボールを回すことができましたが、その要因は？）
距離感、顔出しのところ。上がったときにできる穴、スペースのカバーリングとともにバランスを考えること。その点ができた。雨の影響でピッチが濡れていて、ボールがよく動いて、人もよく動けた。いつも今日のようなサッカーができればと思う。
（そう考えると追加点が欲しかったですね）
ハーフタイムで2−0のスコアは一番危ないので、3−0、4−0にするため、点を決めにいこうと伝えた。チャンスはあったが、なかなか決まらなかった。ただ完全に相手に崩されたシーンはそれほど多くなかった。総じて良いゲームだった。
（追加点に向けた改善点は？）
最後のところ。パスではなく仕掛けていく点。今日の試合では安藤選手が独走してGKと1対1になったシーンがあった。こうしたプレーは途中から入った遠藤選手や清家選手もできる。個でいくところができるようになればと思う。
《佐々木繭》
（ゴールとアシストについて）
（ゴールについて）こぼれてくれればいいなと思ったところにボールがこぼれてきた。試合の立ち上がり、ファーストプレーなので思い切って蹴った。うまくいって良かった。
（アシストについて）前が空いていたので、そのまま入ってくれても良いし、誰かが触ってくれても入るくらいのボールを入れようとした。
（あらためて今年のチームの強さの要因はどこにありますか？）
個々の力があり、その上で助け合えてチーム力が上がっている。昨年からだいたい同じメンバーで同じ布陣、同じ方向性なので1つずつ積み重ねができている。このサッカーは選手間の距離感が大事だが、いまは良い距離感でできている。
《塩越柚歩》
前半、早い時間で1点決まって、すぐに2点目も入り、優位に試合を進められた。後半に1点取られてしまい、追加点が取れなかったのは反省点。1点取をることより、それ以上失点せず勝ち切ることがいまは大事。
（WEリーグへの参入、そして初招集されての今日の試合。塩越選手自身、いつもと違う心持ちだったでしょうか？）
参入したこと。招集されたことはうれしいことだが、今日の試合に対してはいつものように勝ちにいこうと、いつもどおり変わらずに臨んだ。
（今日の試合で大事にしたことは？）
前半、自分はボールを受けることができそうだなと感じるとともにボールフィーリングも良く、多くボールにかかわろうとした。雨で滑りやすくなるので、ボールを受ける際に怖さはあったが、絡んでいくうちに怖がらずボールに絡もうとした。運動量も出せて良い試合だった。
（代表に初招集となりましたが）
発表されたときは正直、選ばれるとは思わなかった。代表には常連の選手がおり、うまいのは当然分かっている。その中で課題を見つけたり、今日の試合のように自分の良さ、例えばドリブルだったり、間でボールを受ける、そうした部分を出したい。
（ミドルシュートが多かった印象でしたが、狙いの1つでしょうか？）
菅澤選手が裏に抜けることでディフェンスラインが下がるぶん、スペースができてミドルシュートを狙っていこうと試合前から話していた。実際、ディフェンスラインが下がって、ボールを受けられるシーンが多かった。雨でスリッピーだったので打てば何が起こるか分からないので、どんどん足を振っていこうとみんなで話していた。
（雨の影響があったにせよ、塩越選手自身ミスが少なかった印象ですが）
間で受けることはどの試合でも意識している。1回、2回うまくいくと調子が良いと感じる。今日は調子が良かったが、雨でトラップがうまくいかないかもしれないと思った。多少ミスはあったが、思ったよりもうまくいった。ミスが少ないと試合の流れはうまくいくので、その点は良かった。
（なでしこジャパンの高倉監督は塩越選手の一瞬のスピード、ゴールに向かうパワーは十分海外相手でも通用すると評価していました。その点についてどう考えていますか）
そうした点を評価していただいたことはうれしい。間でボールを受けてから逆を突くターンが得意なので、その点を見てくれたのかなと感じた。
（加えてユーティリティー性が評価されたと思いますが、その点はについて。ゴールへの意識についてはいかがでしょうか？）
レッズレディースにはどこのポジションでもできる選手が多くいる。今日も自分は最初に右サイドから試合の流れから左サイドに。そしてボランチにも下がってプレーした。そうした点がレッズレディースの良いところ。代表ではどういったプレーが求められているのか、分からないが、いろんなポジションができることはプラス。良いところを見せたい。
（ゴールについて）
今季まだ1点しか取っていないので、もっと点を取りたい。ゴールに課題がある。持ち運んでのシュートだけでなく、今日の試合でもシュートのこぼれ球を狙っていた。そうしたゴール前に入る姿勢を見せたい。
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