森采配的中!!宿敵ベレーザに1−0の完封勝利
《森栄次監督》
相手がベレーザなので、難しいゲームになるとわかっていたので苦戦した。
前半0−0ならなんとかなると感じ、後半、決めてくれればと思った。あとはどう時間を消化するかを考えた。攻撃でもう少し、ボールを回せればよかったが、日テレなのでそう簡単には許してくれなかった。前めにパワーの選手をおいて起点を作りたかった。
0−0で前半折り返せたのが大きかった。0−0で終えれば、後半、サイドバックに清家を入れて活気のある右サイドを狙おうと、もしくはトップにいれようとした。半分だが思うようにできた。
Q:ハーフタイムの選手交代はいつのタイミングで決めていたか?
A:ハーフタイムの交代は前半の流れで決めた。前半に耐えられるのか、耐えられないのかを見ながら、耐えられそうなので我慢して、後半に勝負をかけた。
(投入は)清家本人の足の具合を見ながらだったので、ドクターと話しをして、半分くらいならいけると判断。残り20分くらいの起用も考えていた。清家の使い方がきょうのポイントだった。
Q:猶本の交代の理由は?
A:猶本は昨年、1年間サッカーをやってきた選手ではないので、コンビネーションとして、猶本の場合、うまく入り切れていない。
個人的には猶本は良い選手だと思っている。パワーがあり、キック力もある。ただ、「いま、いくところ」とか「いまはいくところではない」などのコンビネーションでまだちょっと周りとのズレがある。ゲームのなかで猶本をうまくつかっていきたい。セットプレーも彼女の大きな武器だ。
Q:ベレーザ対策について。
A:4−4−2のトップ下のMF小林が下がってボールを受けて、ターンしてフリーにすると厄介だったので、そのプレーを無くそうとした。DF長船をひとつあげてラインではなく、パーツごとで守ろうとした。浦和の2枚のセンターバックは強いので、ひとつ前でもプレーでき、脚力だけでも負けていない。2人の良いところが出た。ギャンブル的な要素はあったが、うまくいったが2人も成長もできる。厳しいプレスをかけないとベレーザからなかなかボールは取れない。
Q:これまでベレーザ戦ではたとえ先制していても、最後に追いつかれたり、逆転されたりというゲームが多くありました。しかし、きょうはゼロで抑えられたという点で、精神面での成長や監督から働きかけた面などあったのでしょうか?
A:言葉ではそんなにはなかった。日頃の練習、試合を重ねるうちにみんなが自信をもってプレーできるようになった。
例えば、ビハインドになっても点を取りに行く姿勢など(チームとしての)自信、貫禄が少しずつ身についてきた。(監督としては)たいして働きかけはしていない。選手たちが話し合った結果であり、こちらがあーだこーだ言うことはなく、自分たちでやってくれているので助かる。
《南萌華》
リーグが始まってきょうはホーム開幕戦。ベレーザ相手になんとしてでも勝ちたかったので勝てて良かった。
Q:ベレーザがロングボールを蹴ってきましたが、その対応は?
A:相手の形を考えて、こちらの前からのプレスを嫌がって、ロングボールを蹴るとチームとして想定していた。
フネさん(長船)ともセンターバックのつぶしあいがカギになると話し合った。役割は90分間、通して対応できた。
失点ゼロできたのは潰せていたからだと思う。
Q:途中、サイドのスペースを突かれて、決定的な場面を作られましたが。
A:前半のうちに失点はしたくなかった。それでもピンチはあったが全員でカバーしながら、失点なしでできた。危なかったシーンはその点は次の課題にしたい。
Q:きょう前線からの守備がどこにボールが来るかわかる守備でしたが。
A:フネさん(長船)とでボールがカットできたのは前線からのプレスがあるからこそ、プレッシャーがかけやすい状況を作れた。
個人ではなく、チームとして狙った守備ができた。
Q:ベレーザ戦ではこれまで良い試合をしても最終的に負ける試合が多くありました。きょう、完封勝利できましたが、自信をもってプレーしているように見えましたが。
A:リーグ開幕連勝しているが、2試合ともチームとして失点が多かった。改めて守備面で気をつけようと意識した。
ベレーザ戦で失点すると昨年と同じようにズルズルと連続失点してしまう。チームとして攻撃より守備の意識をもって臨めたのでゼロで抑えられた。
あとは練習のなかで全体の意識がそろっていてチームとしてみんな自信がつき、思い切ってプレーができ、昨年に比べて、一体感が感じられる。
《高橋はな》
勝ててうれしいのと、チーム一丸となってトレーニングを積んだ結果がきょうの試合で出た。今後の自信になると思う。
またきょうは有観客での試合でたくさんのかたの応援が力になった。
Q:後半から前線でプレーしましたが、監督からの指示や意識したプレーはありましたか?
A:ひとつの狙いとして、前にターゲットを2つにすることで相手の脅威になることがある。それは練習からやってきたことなので、チーム全員がわかっていること。
個人的には前に入ったことで前線からの守備やゴールに貪欲に向かうプレーはより意識して後半に入った。
得点は前からボールを奪うという狙い通りのシーン。塩越選手から触るだけで入るボールを出してくれた。みんなに感謝したい。
Q:バー直撃など含めた2本のFKについて。
A:練習終わりや自主練習でシュートに取り組んでいる。自分のシュート力で狙えるかなと思って蹴った。
Q:ベレーザとの直接対決で勝てたことについて
A:ベレーザ戦はみんな燃える試合。いまチームがやろうとしていることをやって、勝てたことは全員の自信につながる。
ベレーザは技術もあり、組織も素晴らしいチームで脅威の相手だが、そのベレーザに勝たないと優勝はない。勝ちたい気持ちはある。苦手意識はなく、チャレンジャーの気持ちで挑んでいる。
(佐藤亮太)