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試合レポート|第39回皇后杯全日本サッカー選手権大会準決勝・日テレ・ベレーザ戦=ダイジェスト&コメント|レッズプレス!!

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第39回皇后杯全日本サッカー選手権大会準決勝・日テレ・ベレーザ戦=ダイジェスト&コメント

皇后杯優勝は叶わず。痛かった前半の2失点

3年ぶりに皇后杯準決勝の舞台に駒を進めた浦和レッズレディース。対戦相手は“リーグ覇者”の日テレ・ベレーザだった。

2014年大会では決勝戦でぶつかりレッズレディースは0−1で敗れており、その借りを返したい相手でもあった。

試合開始から出足の鋭いプレスでボールを奪い相手のボールの出所をつぶすなど、上々のスタートを切る。そして攻撃面でも相手のお株を奪うような素早いパスワークで攻勢を強めると、14分には左からのクロスに安藤梢が飛び込む。

この流れを持続させたかったが18分、左サイドを突破されると警戒していた田中美南にヘディング弾を突き刺された。23分にはカウンター攻撃を受けて連続失点。反撃を試みるレッズレディースだったが、日テレの激しいプレッシングを受けミスが増え、2トップにボールが入らない場面が増えた。また、セットプレーから反撃の糸口をみいだそうとするも、緑の壁にはじかれた。

ここで石原孝尚監督は後半の頭から北川ひかるに代え、清家貴子をピッチに送る。56分には加藤千佳を下げて菅澤優衣香を投入。アタッカーを増やすことで状況の打開を図る。

60分、その菅澤がこぼれ球を拾いシュートに持ち込むが、枠を捉えきれない。

チームとして“前に前に”という縦への推進力とシュートへの意識はかなり上がっていた。81分には清家がペナルティーエリアをドリブルで切り裂くと左足シュートを突き刺し1点差に迫る。「ドリブルで持っていけて、ゴールにこだわりプレーした」(清家)。

そして指揮官は最後のカードとして栗島朱里に代え、長嶋玲奈を投入した。その後もレッズレディースが押す展開が続くが、次の1点が遠く、試合はそのまま1−2で終了した。

前半の2失点が非常にもったいない。結局、それが最後まで響いてしまった。

石原監督は言う。「残念な結果となった。立ち上がりから自分らのサッカーをする中で2失点した。選手らは諦めず最後まで戦ってくれた。成長し続けているからこそもう1試合戦いたかった。選手はしっかりと戦ってくれた」

これで今シーズンの戦いは幕を下ろしたが、チームとしては着実に成長した1年だったと言えるだろう。

(石田達也)

第39回皇后杯全日本サッカー選手権大会準決勝・日テレ・ベレーザ戦
日時/12月21日(木) 16:06キックオフ
会場/ヤンマースタジアム長居(大阪府)
試合終了/1対2(前半0対2)敗戦
観客数/923人
主審/松下朝香
副審/松尾久美子、緒方実央
第4の審判員/井脇真理子

浦和レッズ
監督/石原孝尚

≪先発メンバー≫
GK:池田咲紀子
DF:栗島朱里(86分→長嶋玲奈)・北川ひかる(HT→清家貴子)・長船加奈・高畑志帆
MF:柴田華絵・猶本光・加藤千佳(56分→菅澤優衣香)・木崎あおい
FW:吉良知夏・安藤梢

《SUB》
GK:松本真未子
DF:長嶋洸
MF:筏井りさ・塩越柚歩

□得点□
18分 田中美南(日テレ)
23分 植木理子(日テレ)
81分 清家貴子(浦和)

《石原孝尚監督》
残念な結果となった。立ち上がりから自分らのサッカーをする中で2失点した。選手らは諦めず最後まで戦ってくれた。成長し続けているからこそもう1試合戦いたかった。選手はしっかりと戦ってくれた。(木崎をボランチに入れた後半の狙いは)2失点して狙いが難しくなった。木崎は能力をもっている。プレスをかけながらやってくれた。やはりカウンターになると相手の植木の良い部分が出た。後半、攻撃の選手を増やして並べ、ベストで戦ってくれた。成長をこれからも積み上げることが大事になる。攻守の切り替えで奪える場面も多くあった。選手は成長してくれている。

《清木貴子》
今シーズン、最後の大会で負けてしまったので悔しい。後半から入り得点を求められた。ゴールだけを意識した。ドリブルの形でもっていけて、ゴールにこだわりプレーした。ここまで出番が少なく、得手も取れず悔しかったが最後の試合で取れたのは大きな1歩。ただ負けは悔しい。

《木崎あおい》
前半、2失点して追う形。リズムができない中で1点差まで追い付いたが負けてしまった。以前、ボランチをやっていたこともある。サイドバックと感覚も違う部分もあるがある程度はできた。守備から入り、マッチアップの選手を見ること、センターバックのカバーを意識した。ただ自分のマークが甘く失点をした。1年を振り返ると成長できたことは大きい。レベルアップできた年だった。

《池田咲紀子》
ボールを動かしてくる相手というのを頭に入れて臨んだ。(日テレは)前に速い選手がいたので、気をつけようと入ったが、前半の失点を防ぐことができず、もったいない試合になった。後ろから見ていると、運動量が足りないし、場面場面で追い込んでいくスピード一つひとつや勝利へのこだわりの部分で差があったんだと思う。それを90分間続けることは本当に難しいことだが。

《柴田華絵》
前半で2失点した後にもいい形を作れずに苦しい試合だった。相手にいいところを出させてしまった。後半は、前に放り込んででも、どんどん配球しようと考えながらプレーしていた。今季はひとつでもタイトルを取ろうとしていたが、最後のところで勝てない弱さも見えた今季だった。



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