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試合レポート|2016プレナスなでしこリーグ1部第17節・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦=試合ダイジェスト&コメント|レッズプレス!!

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2016プレナスなでしこリーグ1部第17節・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦=試合ダイジェスト&コメント

長船の今季初得点で1部残留確定
2016プレナスなでしこリーグ1部第17節は、2日間に分けての開催となる。第1日のきょう10月15日(土)、勝点16で8位と残留圏内にいる浦和レッズレディースは、アウェイ・フクダ電子アリーナで6位のジェフユナイテッド市原・千葉レディースと対戦した。今節を含めて残り2試合。浦和はこの試合で勝利を収めると、自力で1部残留が確定する。

浦和は序盤から長短のパスでボールをつなぎ、相手を押し込みながら試合を進める。22分、DF栗島朱里のスルーパスに対して、リーグ後期の試合で初先発となったMF塩越柚歩が飛び出すが、これはジェフLのGK山根恵里奈のセーブに阻まれた。28分、CKのこぼれを拾ったDF乗松瑠華が右足でロングシュートを放つも、これも山根がキャッチしてゴールならず。その2分後、ゴールまで約25メートルの位置で得た直接FKから、MF筏井りさが直接ゴールを狙ったが、これも山根の好セーブに阻まれる。浦和はセットプレーのチャンスを多く得たものの、そこから得点に結び付けられない。一方で、守備は安定。何度かカウンター攻撃を仕掛けられるも、ジェフLの得点源・FW菅澤優衣香、そのサポート役であるFW小澤寛を、DF長船加奈と乗松が中心となり、しっかりとマークする。試合は0-0のまま、後半に入った。

後半は、両チームとも交代なしで始まる。48分、ジェフLにビッグチャンス。MF鴨川実歩のクロスに菅澤がヘディングシュートを放つも、乗松がしっかり体を寄せて競り、シュートはゴール左に逸れる。55分、何度も得ていたセットプレーから、浦和が先制点を決める。ペナルティエリア外右の位置でFW白木星が倒されて得たFKを筏井がゴール前に上げ、ファーサイドでこぼれ球を拾ったMF柴田華絵が再びゴール前にクロスボールを送ると、ゴール正面にいた長船がヘディングシュート。長船の今季初得点により、ようやく浦和が先制した。

1部残留は確定しているものの、1つでも順位を上げたいジェフLは反撃を試みるが、浦和は前線の選手による懸命なチェイスと、DF北川ひかるらの体を張った守りで応戦。それに加えて77分からは、DF高畑志帆を4バックの真ん中に入れて5バックを形成。ジェフLの攻撃を跳ね返しながら、後半のアディショナルタイムも危なげなくゴールを守り切る。浦和は1-0で勝利。リーグ最終節の前に1部残留を決めた。

なお、2016JリーグYBCルヴァンカップ決勝も、ほぼ同時刻のキックオフだったため、試合後、レディースチームの選手たちは2倍のうれしさを味わっていた。

2016プレナスなでしこリーグ1部 第17節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦
日時:10月15日(土)14:00キックオフ
会場:フクダ電子アリーナ(千葉県)
試合終了:1-0(前半0-0)勝利
観客数:1845人
主審:梶山芙紗子
副審:朝倉みな子・三國真緒
第4の審判員:門井美由紀

浦和レッズ
監督:吉田靖

《出場メンバー》
GK:池田咲紀子
DF:栗島朱里・乗松瑠華・長船加奈・北川ひかる
MF:柴田華絵・筏井りさ・猶本光・塩越柚歩(77分→高畑志帆)
FW:後藤三知(90+3分→臼井理恵)・白木星(交代90+1分→エミリーギルニック)

《SUB》
GK:平尾知佳
DF:長嶋玲奈
MF:三谷沙也加・木崎あおい

□得点□
55分 長船加奈

《吉田靖監督》
今季はスタートから苦しかったが、きょうで1部残留を決められて良かった。きょうのジェフL戦は、相手に日本代表FWもいて、そこに対応しないといけなかったが、基本的に落ち着いて試合を進めることができ、われわれが試合を支配していたと思う。リーグ最下位になり、カップ戦からチームを立て直すことができ、リーグが再開後も良い戦いができたのは、彼女たちの頑張った結果。しかし、レッズというチームとしては、この順位ではいけないことも分かっている。次節・リーグ最終節は、優勝チームの日テレ・ベレーザだが、胸を借りつつ、勝つつもりで戦いたい。その後には皇后杯も控えるが、私としてはまずはリーグ戦に集中したい。

《長船加奈》
もちろん、残留確定を最終節まで持ち越したくないという気持ちで臨んだ。前線の選手がコースを限定するように相手にプレッシャーを掛けてくれていたので、守りやすかった。チーム全体で取れた勝点3だと思う。(今季初得点については)FKからのセカンドボールという形でしたが、うまいこと相手選手が少し下がっていたし、ゾーンディフェンスの間を突くことができたと思う。(最終節・日テレ戦について)最後に優勝チームと対戦する機会も、そう多くない。最終節で順位を上げられるかは分からないが、皇后杯に向けて勢いづけるためにも笑ってリーグ戦を終えたい。

《後藤三知》
この試合で1部残留を決めようとチーム全員で確認して臨んだ。やはりジェフLは粘り強さがあって簡単な相手じゃないと、試合中に感じた。こちらも白木がしっかり走ったところにうまくボールを出せず、なかなか得点に結び付けられなかった。今季を振り返っても、相手ゴールに仕掛けていくけどゴールに結び付かない試合がいくつかあったが、きょうは多く得たセットプレーから1つ、ゴールに結び付けることができた。そういう意味ではしっかり相手を上回る結果を残せて良かった。(日テレ戦について)残留はきょうで確定したので、最終戦に日テレが対戦相手という状況でどれだけの力を発揮できるのか、チャレンジャーとして挑みたい。リーグ戦後の皇后杯にも向けて、今季やってきたことをどれだけピッチの中で出せるのかを試したい。

(石田達也)
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