三菱重工浦和レッズレディース(以下、浦和)はPK戦の末、準優勝となった。
1月27日(土)にヨドコウ桜スタジアム(大阪府)で行われた『皇后杯JFA第45回全日本女子サッカー選手権大会』の決勝で、浦和は1対1で延長戦に突入し、それでも決着つかず、準決勝に続くPK戦に。
結果は、INAC神戸レオネッサがPK戦を制し、浦和は準優勝となった。
精神的支柱でもある安藤梢と猶本光を準決勝での怪我で欠いたが、1人1人の出足が良く、中でも、塩越柚歩が持ち前の攻撃力に加え、守備が効き、高い位置での攻撃が続く。そのほかの選手もボールを失うと、すぐに守備に意識を切り替え、相手陣内、または近い場所で奪い返し、攻撃に展開した。
19分、清家貴子による右からのクロスが相手に当たり、コースが変わってゴールネットを揺らした。一時は清家のゴールで記録されたが、最終的にはオウンゴールとして記録されている。このリードしたあとも、神戸には立ち上がりから要所をおさえ、仕事をさせなかった。粘り強い浦和の守備が神戸本来の力を出させなかった。
前半の終わり間際にキャプテンの柴田華絵が顔を負傷するアクシデントがあるも、柴田は後半も代わらず、ピッチへ。後半は一進一退の攻防が続く中、あと数分で試合終了という、後半アディショナルタイム90+5分に、ゴール前の混戦から、ライン際、身体を投げ出した石川の手にボールが当たり、これを主審はハンドの判定。PKを与え、神戸の?瀬愛実が決めて、追いついてきた。
延長戦は浦和が攻勢に出たが、ゴールならず。延長後半の終わり、ピンチの場面では、高橋はながスライディングで防ぎ、さらに相手シュートが外れる運も味方につけ、ゴールを割らせなかった。
浦和にとって、準決勝に続いてのPK戦へ。
後攻の浦和は、1人目:菅澤優衣香が成功。2人目:高橋はなが、1度はGK山下杏也加に止められるも、やり直し判定となり、2本目は成功。GK池田咲紀子は3人目をズバリの読みで止め、仲間に託す。3人目:浦和・塩越柚歩が止められ、2対2。
神戸4人目が決めたところで、ボールをセットしたのは、4人目:GK池田。見事に成功。力強いガッツポーズで、仲間を鼓舞する。神戸5人目は、右ポストに当てるもゴールイン。浦和5人目:長嶋玲奈はプレッシャーがかかる中、成功。
6人目は、神戸、浦和:角田楓佳、ともに成功。笑顔があふれる。
7人目、まずは神戸が決めた。浦和:伊藤美紀がボールの前に立つ。シュートはポストをたたき、ゴールならず。
今年度の皇后杯は、INAC神戸レオネッサが優勝した。
表彰式では、しっかりと笑顔で終えた。実にレッズレディースらしい、皇后杯決勝のピッチに対する、そして神戸に対する敬意の表し方だ。
WEリーグは現在、神戸が勝ち点17で首位。浦和は勝ち点1差で、2位につけている。第8節からの戦いは、3月から。詳細は、2月2日(金)17時に発表となる。
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