(石田達也)
スペイン遠征中の日本女子代表は11日(金)にUEFA欧州選手権を制したイングランド女子代表と対戦し0-4の完敗を喫した。あす15日(火)に地元スペイン女子代表戦を控え、きょう14日(月)池田太監督がオンライン会見に応じた。
池田監督は「ファーストディフェンダーの強度で後ろが決まってくる。そのスイッチが曖昧で後ろの対応に迷いが生じるシーンがあった」と振り返る。
「受け身にならずトライしていることを出していく試合で、色々なところでノッキングやプレスの同時性が上手くいかなかった。相手とはオートマチックにプレーする差があり、我々が構築しなければいけないところが見えた」
オートマチックの差、と指揮官は表現したが、その内実はこうだ。
「欧米の選手のパススピード、判断のスピード、そして我々はコントロールする技術をもっと上げていきたい。それが、イングランドとは分かりやすい差だった」
前線からの連動したプレスで相手から自由を奪う。また、個のパワーとスピードに屈しないこと、それが次戦のテーマになりそうだ。
来年7月のワールドカップを想定し、中3日で行われるスペイン女子代表戦だが「コンディションの回復、試合の準備などをチームとして積み上げ、スペインと戦えることを楽しみにしている。しっかりと戦っていきたい」と話すと、改善点については「攻撃では相手の背後を狙うこと、動き出しの数を増やし、空いたスペースを他の選手が使うこと確認する。守備では同時性や狙いどころの確認をして相手に向かっていきたい」と続けた。
イングランド女子代表戦に出番がなかったMF猶本光とDF清家貴子に出番が回ってくる可能性は非常に高い。アグレッシブなプレーを表現し、チームとしても個人としても実りある試合にしたい。
なお、DF高橋はなはトレーニング中の怪我のため途中離脱となっている。
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