きょう9日(日)、「MS&ADカップ2022」が長野Uスタジアムで行われ、日本女子代表はニュージーランド女子代表と対戦し、2−0で勝利を収めた。
《スタメン》
GK山下杏也加
DF熊谷紗希、清水梨紗、南萌華、高橋はな(82分:乗松瑠華)
MF杉田妃和(HT:長野風花)、林穂之香(69分:宝田沙織)、宮澤ひなた(90分:宮川麻都)、遠藤純(82分:小山史乃観)、藤野あおば
FW植木理子
相手のニュージーランド女子代表は、来年開催されるワールドカップの共催国で強化を図っているチーム。強いフィジカルと、スピードのある選手が多い。日本女子代表としては奪われた後のリスク管理が求められた。
日本女子代表は[3−4−2−1]の布陣でスタート。立ち上がりからボールを保持し押し込んでいくと、コーナーキックの場面も増え10分にはゴール前の混戦から熊谷が左足でシュートを放つも、惜しくも枠外に。20分にはU-20ワールドカップ準優勝メンバーとして活躍した藤野が積極的にシュートを狙う。25分、6本目のコーナーキックでは高橋が打点の高いヘディングで合わせるが枠を捉れ切れなかった。
一方のニュージーランド女子代表は、ロングレンジのパスとアーリークロスで反撃に出たが、守備陣は集中して弾き返す。
均衡が破れたのは44分のことだった。ペナルティーエリア中央にボールがこぼれると宮澤が3人目の動きでボールを受けて左足で流し込んだ。前半はボール持つ時間が長く、縦パスも入りチャンスメイクはできていたが、ゴール前でのアイデアが足りなかった印象だ。
1−0で迎えた後半、52分には高橋が強烈なミドルシュートを放つもクロスバーの上。2点目を目指す日本女子代表は、61分に途中出場の長野がクロスを上げると相手DFを背負いながら植木がヘディングシュートで決めた。
日本女子代表は、サイドチェンジを有効に使い揺さぶり主導権を握る。90分のコーナーキックでは、こぼれ球を熊谷が詰めたがクロスバーに嫌われ、結局試合は2−0のまま終了。6日のナイジェリア女子代表戦に続き、複数得点&無失点での連勝となった。
キャプテンの熊谷は「前半と後半に点を取って勝利できたこと、チームとして狙いを持ったサッカーができた」と振り返った。
来年のW杯に向け、経験豊富な選手と若手選手の融合も順調に進み、チームとしての底上げも図られている。
池田太監督は「W杯のホスト国を相手にアグレッシブに戦うという部分で、前からプレスをかけてボールを奪ってゴールに向かう推進力を見せてくれた」と話すと「まずは所属チームで成長してもらいたいと思うし、なでしこジャパンで集まった時に、大きくなった集合体として世界と戦っていきたいし、こういった活動一つひとつを大切にしていきたい」と続けた。
なお、日本女子代表は11月11日(金)にイングランド女子代表と国際親善試合で対戦する予定だ。
≪得点≫
44分:宮澤
61分:植木
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