(石田達也)
きょう20日(水)、EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会のため、千葉県内でキャンプを行っている日本女子代表の池田太監督がオンライン会見に応じた。
なでしこジャパンは、初戦となった韓国女子代表戦を2−1で退けた。
池田監督は「自陣でのプレーが多くなったが選手たちは対応してくれた。我慢してチャンスを生かし前半リードで折り返せたことは良かった。奪ったボールを簡単に失いすぎたこと、厚みをもって攻めることはもう少しやれた部分はある。選手たちはコミュニケーションをとりながらゲームコントロ−ルをしながら追いつかれても勝ち切れた。経験値を上げることができたゲームだった」と振り返る。
また、この日でFIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023まで1年と迫った。
“あと1年であり、まだ1年”。指揮官は残り1年をどう感じているのだろか。「集まれる期間は短いが、所属チームで経験値やパワーアップをし、伸ばせるところもある。時間を有効に使いたい。日常を大切にして欲しい思いはある」と選手の成長に期待を寄せる。
キャンプでのミーティングでも、本大会に向けた確認をし、意識付けをしているとのこと。
2011年のワールドカップ優勝から10年以上の時間が経過。爆発的な人気があった。ただそれも長くは継続せずブームは翳りを見せるなど、日本での女子サッカー人気が下火になっていることは間違いない。
起爆剤としては、やはりワールドカップでの優勝だ。世界の頂点に立つことは、発信力と影響力という点で大きな意味を持つ。ブームで終わらせるのではなく、サッカーが文化として根付くことが重要になる。
池田監督は「私が預かっているのは女子サッカーのトップカテゴリーなので、けん引力があり、発信力もあると思う。選手が輝く姿、喜ぶ姿を発信することは大事。サッカーを始める女の子が増えたり、普及の部分でもなでしこが引っ張っていかなければいけないという自覚はある」と自身の原動力を口にした。
池田監督は、昨年10月に就任。キャンプや1つ1つ試合を重ねることで、チームとしての共有は増え、コンセプトを積み上げている「感触は得ている」とのこと。
1年後に迫ったワールドカップに向け「現状は、まだまだ足りないところもあがる世界一奪還のために選手と共に戦っていきたい」と意気込みを語った。・・・・・・