EAFF E-1サッカー選手権大会連覇を目指す日本女子代表は19日、韓国女子代表戦との初戦に臨み、2-1で勝利した。
《スタメン》
GK:田中桃子
DF:乗松瑠華、清水梨紗、宝田沙織、高橋はな
MF:猶本光、成宮唯、林穂之香、長野風花
FW:宮澤ひなた、植木理子
前半、韓国はロングボールを中心とした力強い攻撃で日本を押し込む。それに対してディフェンスラインが踏ん張りを見せる一方、最終ラインを押し上げることができず間延び状態となり、なでしこジャパンらしいパスワークを体現できない。
その中、33分には清水と猶本の連係で右サイドを崩すと、ボールを持った成宮がゴールライン際からマイナスのクロスを送り、中盤から走り込んできた宮澤が押し込んだ。苦しい流れから先制点を得た日本女子代表は1−0でリードしたまま、ハーフタイムを迎えた。
池田太監督は「ロングボールへの対応と奪った後の逆サイドへの展開」を指示し、後半はリズム、バランス面で改善が見られた。
ただ、59分にボックス内で強引にシュートを捻じ込まれ同点とされてしまう。この失点場面、人数は足りていたが寄せきれずにフィニッシュシーンを作られてしまった。
高橋は「前を向かせない守備をするべきだったし、私自身ももう2、3歩を寄せれば体に当ててブロックできたと思う」と悔やんだ。
何とか得点が欲しい日本は65分に勝ち越し点を挙げる。植木が右サイドをえぐり、長野が右足で叩き込んだ。
韓国は長身の選手を投入しパワープレーに出るが、日本は体を張ってセカンドボールを回収。1点を何とか守り抜き、苦しみながらも白星スタートさせた。
「日韓戦に勝利できたことは大きなところだと思う。個人として1対1で負けないことは意識していた部分で、次につながると思う」と高橋は手応えを語る。
池田監督は「動きが重い部分、ミスも多い前半だったが得点を取って前半を折り返せた。追いつかれても勝ち切れたことは選手たちを評価したい」と振り返った。
また高橋と乗松のセンターバックコンビについては、池田監督が「経験値を上げること、修正点もあるが良い経験になったと思う」とコメント。
イージーミスをなくし、セカンドボールで先手を取ること、奪った後、相手陣内でボールをつなげていくことが試合の安定につながる。そこは次戦に向けて修正したい。
東アジアナンバーワンに向け、好スタートを切った日本女子代表。第2戦は23日(土)、チャイニーズ・タイペイ女子代表と対戦する予定だ。
《得点》
33分:宮澤ひなた
59分:韓国女子代表
65分:長野風花
《交代》
HT MF猶本→MF杉田亜未
69分 MF成宮→FW千葉玲海菜
86分 FW植木→DF清家貴子
90+2分 MF宮澤→FW上野真実
・・・・・・