セルビア女子代表に5−0、フィンランド女子代表に5−1と、欧州遠征で2連勝した日本女子代表。きょう28日(火)には池田太監督、三菱重工浦和レッズレディースのDF高橋はながオンライン会見に応じた。
2試合で10得点1失点。この結果について池田監督は「得点を数多く取れたこと、コンビネーションでお互いのイメージが合ってきたこと、交代で入った選手がチームの役割と自分の特長を出して思い切りプレーしたことは評価できると思う」と総括した。
昨年11月の欧州遠征では2試合で無得点。攻守両面でコンセプトが浸透し始めている。
守備面では「相手のシステムとのマッチアップをどう防ぐか、守備の連動と強度のところを含め、守備のスイッチを合わせていくところ、そして良いコーチングから前線で奪うシーンが作れたので成果だと思う」と池田監督はチームの成長を口にした。
アグレッシブな姿勢は表現できていた。ただ前から奪いにいくことで、当然、後方にスペースが生まれ、海外のスピードのある選手に狙われる場面も出てくる。これについて、池田監督は「前から奪いにいった時の成功体験の引き出しを増やすことに力を入れてトライした」とのこと。
来月にはEAFF E-1選手権が日本で開催される。
「前から行く時はスイッチと連動と強度を求めていく。また(相手との力関係の中で)中盤でバランスよく、後ろのスペースを消しながら守備をしゲームをコントロールする。それをセレクトできる引き出しを増やしていきたい」と試合運びに注力する構えだ。
セルビア女子代表戦では85分から出場。フィンランド女子代表戦ではフル出場し、チームの勝利に貢献したDF高橋はなは、人に対しては強くいくこと、ラインコントロールを意識して試合に臨んだという。
高橋は「普段から世界の選手と対峙することをイメージしトレーニングしてきたので、対人の部分で引けを取らないことはプラスに捉えたい。背後の部分の準備を上げていかないとやられてしまうので改善していきたい」と振り返った。
フィンランド女子代表戦では58分、コーナーキックの競り合いからFW植木理子が頭で左隅を狙い、最後は高橋が押し込み貴重な3点目をゲット。代表初ゴールを決めた高橋だったが「こぼれ球を押し込んだ形。ほとんど植木選手のゴールなので感謝したい(笑)」と照れながら語った。
また現時点で詳細は発表されていないが、浦和でセンターバックを組むDF南萌華の海外挑戦のリリースがあった。来シーズンはチームメイトとして共にプレーする機会はないが、高橋は思いを込めて次のように言う。
「昨シーズンは、シーズンを通して南選手とセンターバックを組んだ。身体能力、フィード、対人、空中戦で負けないことは隣で学ばせてもらった。それを私も表現したいし、チームの後輩につないでいけるよう自覚と責任を持ってプレーしていきたい」
池田監督の目指すアグレッシブなサッカーを表現するため、浦和にタイトルをもたらすため、さらにレベルアップに邁進する高橋は「チームで技術、フィジカル面をもっとやらなければいけない。常に世界を意識してトレーニングを積みたい」と話した。
高橋は自身のプレーと強い決意で代表とチームを引っ張っていく。
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