ヨーロッパ遠征中の日本女子代表は現地時間26日、フィンランド女子代表と対戦し5−1で勝利した。
《スタメン》
GK山下杏也加
DF清水梨紗、高橋はな、熊谷紗希、三宅史織
MF長野風花、三浦成美、宮澤ひなた、遠藤純
FW田中美南、菅澤優衣香
13分にオウンゴールで先制し、リードを奪う。しかし18分には左サイドからドリブルで運ばれ、そのままシュートを打たれ同点とされた。フィンランド女子代表のタイトな守備の前に苦戦。セットプレーでチャンスを得るも、ゴールを割れず1−1のままハーフタイムを迎えた。
迎えた後半、途中出場のMF長谷川唯が起点となり、右サイドを駆け上がったDF清水梨紗のクロスをMF遠藤純が右足で押し込んで勝ち越し。これで優勢に立つと58分には3点目が生まれる。右コーナーキックのチャンスにDF高橋はなが押し込み、代表初ゴールを決めた。
74分にはFW植木理子がボレーシュートを叩き込むと、89分には長谷川が自ら倒されて得たPKを決めて5点目。試合の流れを掴んだ日本女子代表はフィンランド女子代表の攻撃を抑え、前回のセルビア女子代表戦に続き快勝した。
池田太監督は試合を振り返り、次のように話した。
「暑さの中、選手たちはタフに戦ってくれた。前半に課題のあった距離感を修正して後半に臨むことができ、得点を重ねて勝利に繋げられたことは良かった。試合前のミーティングでサイドからの攻撃を上手く使おうと話した結果、少し強調しすぎたことで選手たちもサイドへという頭になってしまったと思うが、後半はうまく修正してくれた。守備の面でも広がりすぎてしまうところがあったので、もう少し中を閉めようとハーフタイムに話した。そこも選手はしっかり対応してくれた。後半は相手も疲れてきたところで我々の選手たちが頑張ってくれて、修正をしながら勢いを持って、上手くゲームコントロールして結果に繋げられたと思う」
昨年11月の欧州遠征2試合では無得点に終わったが、今回は2試合で10得点1失点という結果を残した。前からボールを奪いにいき、相手に動かされた時の守備ブロックの作り方に課題はあるが、「距離感や攻撃のイメージ、形のイメージは課題が出ては積み上げている、というところ。ただ伝えようとしていることは浸透してきているし、伝えていることは積み上がってきていると感じている」(池田監督)と収穫を挙げた。
このあと7月にはFAFF E―1サッカー選手権があり、さらに10月にはナイジェリア女子代表とニュージーランド女子代表戦が行われる予定だ。
《得点》
13分:オウンゴール
18分:フィンランド女子代表
47分:MF遠藤純
58分:DF高橋はな
74分:FW植木理子
89分:MF長谷川唯
《交代》
HT MF三浦→MF猶本光
HT FW菅澤→FW植木理子
HT FW田中→MF長谷川唯
64分 DF三宅→DF宝田沙織
78分 GK山下→GK田中桃子
90分 MF宮澤→MF成宮唯
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