(石田達也)
21日(火)、日本女子代表を率いる池田太監督が25日(土)に行われるセルビア女子代表戦、28日(火)開催のフィンランド女子代表戦を前にオンライン会見に応じた。
WEリーグ初年度のシーズンも終わったばかりで、選手の疲労は気がかりなところ。池田監督は「最初のプロリーグで難しいシーズンだったと思う。終わった後の休む時間、代表に向けての準備はそれぞれが工夫してくれたと思う。(代表で)集まった時には、みんな良い表情だったので、これからプレーを見て戦っていくのが楽しみ」と、束の間のリフレッシュを経て集合した選手たちの様子を語った。
池田監督は今回の海外遠征でのテーマについて「選手がどれだけ個人の準備をして戦うか、チームのコンセプトに対してどれだけフィットしてくるか、チームの状態も含めてチェックしたい」と話す。
初戦のセルビア女子代表は、若くアグレッシブな戦いが特徴で、個々の選手が力強く勢いがある。2戦目のフィンランド女子代表は完成度の高い成熟したチームだ。
ワールドカップに向けチーム作りを行っている日本女子代表にとっては貴重な対戦となる。
前回の欧州遠征2試合では、アイスランド女子代表に0−2で敗れ、オランダ女子代表とは0−0で終わっている。チームに求められるのはズバリ“得点力”だ。
「スタートからアグレッシブに戦う。相手陣内でボールを奪い、そのままゴールにつなぐシーンを。そしてゲームコントロールを含め勝負にこだわる戦いをポイントにしたいと思っている」(池田監督)。
アジアの舞台では相手陣内でボールを奪うことも容易だったが、欧州勢との戦いではミドルゾーンでのディフェンスも必要になる。
池田監督は「ゲームの流れや相手との力関係のバランスをピッチ内の選手と感じとり修正をかけていきたい。ゲームの流れは、この2試合でのポイントになってくると思う」と試合運びに注力する構えだ。
三菱重工浦和レッズレディースからGK池田咲紀子、DF南萌華、DF高橋はな、MF猶本光、FW菅澤優衣香の5名が招集されているが、チームコンセプトであるアグレッシブに戦う姿勢で、自分たちのプレーを見せることでアピールしたい。