きょう3日、公益社団法人日本サッカー協会は、24日(金)のセルビア女子代表戦と、27日(月)フィンランド女子代表戦に臨む日本女子代表メンバーを発表。三菱重工浦和レッズレディースからGK池田咲紀子、DF南萌華、DF高橋はな、MF猶本光、FW菅澤優衣香が選ばれた。
この日のオンライン会見で佐々木則夫JFA女子委員長は「来年にワールドカップを控えて初の欧州遠征。今年は男子、来年は女子とW杯があり、皆さんに元気を送ることが我々の使命だと考えている」と話した。
池田太監督は「選手にはいろいろな経験を積んでほしい。アウェイでいろいろな選手を試すことも考えている。来年に向けてのチーム作りとして欧州のチームと戦う意義を、タイトなスケジュールの中で組ませてもらった」と述べた。
海外遠征が終わると、7月にはEAFF E-1サッカー選手権2022も開催される。チーム作りの貴重な場だ。
「総合的に積み上げる大事な遠征と捉えている」と池田監督。
コロナ禍においてリスクを冒してでも欧州遠征に関する意義について問われた池田監督は「タイミング良く試合できるところを逃したくはない。各国で感染対策は変わってきているが、我々としては感染対策を万全にし、ある程度完成されているヨーロッパのチームと戦うことで、チームの現状把握や個人の力を試すことができたらと思っている」と答えた。
4月の国内キャンプでは、判断スピードやプレースピードを求めていた。今回の海外遠征でも「判断やプレーのスピードは世界的にも上がっている。俊敏性など1つ1つのプレーで、どれが通用して武器になるのかを見ていきたい。ゴールに向かう推進力は、この2試合を通じて選手に求めていきたい」と口にした。
1月のAFC女子アジアカップインド2022では、W杯出場権は獲得したものの準決勝で敗退。ゲームコントロールやリスタートの改善が重要となる
昨年11月に行われた欧州遠征では、アイスランド女子代表に0−2で敗れ、オランダ女子代表とは0−0。無得点に終わっていた。池田監督は「ゴールを取ること、自分のパフォーマンスを出すこと、味方同士の関係作りの構築を要求したい。そして前線からの守備も。だいぶ大きなタスクになると思うが求めている」と語った。
来年にW杯を控えるなか、なでしこの幹をどう作るのか。池田監督の手腕に期待がかかる。
なお、今回の海外遠征で選出された浦和の5名は、クラブ公式HPにおいて、次のコメントを残している。
≪GK池田咲紀子≫
国際親善試合のメンバーに選出していただきました。自覚と責任を持って自分自身のベストを尽くし、チームが良くなっていくためにプラスのパワーとなれるよう頑張ります。応援よろしくお願いします。
≪DF南萌華≫
今回なでしこジャパン欧州遠征(セルビア・フィンランド)のメンバーに選出していただきました。レッズレディースの選手として最後の代表活動となりますが、いつもと変わらず全力でプレーしてまいります。応援よろしくお願い致します。
≪DF高橋はな≫
WEリーグシーズン1年目が無事に終わりました、たくさんの応援ありがとうございました。そして、なでしこジャパンメンバーとして、この遠征に参加できることに感謝しています。もっと上手くなるために、たくさんチャレンジしながら、色々なものを学んできます。応援宜しくお願いします。
≪MF猶本光≫
今回、なでしこジャパンのメンバーに選出されました。貴重な海外遠征です、個人でもチームでも、全員でチャレンジしてきたいと思います。そして、ケガなくがんばってきますので応援よろしくお願いいたします。
≪FW菅澤優衣香≫
いつも、応援ありがとうございます。今回、なでしこジャパンの海外遠征メンバーに選出して頂きました。久々の対外試合となるので、今後に繋がるいい遠征になるようにしてきたいと思います。応援よろしくお願いいたします。・・・・・・