23日(月)から26日(木)まで、JヴィレッジでU-20日本女子代表候補トレーニングキャンプが行われている。三菱重工浦和レッズレディースからGK福田史織、FW島田芽依、DF石川璃音、FW西尾葉音の4名が参加。8月10日(水)にはFIFA U-20女子ワールドカップコスタリカ2022が開幕し、グループDのU-20日本女子代表は、U-20オランダ女子代表、U-20ガーナ女子代表、U-20アメリカ女子代表との対戦が決まっている。
日本女子代表だけではなく、この年代の監督も兼務する池田太監督のチーム作りは変わらない。共通するコンセプトは“仕掛けて奪う”こと。ボールを奪い、ゴールを奪うことを目的に掲げている。
きょう25日(水)、オンライン会見に応じた池田監督は「去年のU-19のキャンプから、時間が空いてのキャンプとなった。ここからワールドカップに向けて、しっかりと積み上げができるようにしたい。チームコンセプトの再確認からスタートし、W杯に向けフォーカスすることをミーティングで伝えた」と言う。
その中、この日は東日本国際大学付属昌平高校の男子とトレーニングマッチ(30分×3本)を行い、0−5の結果となったが、池田監督は「強度の高いトレーニングマッチを組み、“どれくらいできるのか”トライの場にしたいと思っていた。自分の力を最後まで出し切ること、取り組む姿勢は色々なものが見られた。成果はあった」と口にする。
欧米の選手の高さや強さ、パワーに対抗するためにも、ディフェンスラインの上げ下げ、ボールが足元に入った時に守備の強さを出すことなど1対1で負けないことは重要となる。
大会本場まで、あまり時間は残されていない。WEリーグも閉幕した。選手個々はコンディションを上げるため、戦う準備を進めていくだけである。この後、6月、7月と国内キャンプも実施される予定だが、サバイバル競争も続いていく。今回、招集された福田、島田、石川、西尾も生き残りを賭け、コンディションをさらに上げ、ベストパフォーマンスをピッチで示さなければならない。
池田監督は「今回は見極めを含め、6月のキャンプはVARのレクチャーや準備、スタジアムに入ってからのタイムスケジュールを合わせるなど、(コロナ禍で)国際試合がなく、出来なかったことを試したい」と話すと「次の国内キャンプでは、オランダ、ガーナ、アメリカという対戦相手の情報を踏まえながら、男子高校チームに、システムや相手のやり方をお願いして対戦させてもらうアイデアを持っている」と続けた。
グループリーグで対戦する3チームは説明不要の力を持っている。残された期間でチームコンセプトを上積みさせ、チャレンジャーとして戦っていくだけである。
・・・・・・