現在、日本女子代表(なでしこジャパン)は、オランダで国際親善試合を行うため現地で調整を重ねている。
25日(木)のアイスランド女子代表戦(日本時間26日午前3時40分KO)は0−2で敗戦。欧州チームのスピードとパワーに押されたことが失点の原因となった。
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27日(土)のオンライン会見に応じた三菱重工浦和レッズレディースのDF高橋はなは、アイスランド女子代表戦を振り返り「(90+1分の投入だったが)楽しみにしていたし、早くプレーをしたいと思っていた(笑)」と話した。
試合翌日には、映像で試合を見返し「できた部分、できなかった部分を共有した。シンプルに守備の強度を確認」(高橋)したとのことだった。
そして、もう1つ、チームが適応に苦慮しているのが、欧州独特のピッチ環境だ。日本のグラウンドとは違い、緩く、滑りやすいのだ。相手の選手は慣れているが、体の使い方、入れ方を工夫していくことが必要だ。
その中、オランダ遠征ラストゲームとなるのが、29日(月)のオランダ女子代表戦(日本時間30日午前3時40分)である。FIFAランク4位に位置し、フィジカルとパワーはアイスランド女子代表を上回るだろう。
高橋は「全力でやることは必須。どこまでできるかチャレンジをしたい。日本では味わえない速さや強度を体感したい」と、臆するのではなく、楽しみで仕方がないといった様子だった。
池田太監督がチームに求めるものは懐までボールを奪いにいくアグレッシブさだ。高橋は「1対1で難しいとされていても、準備や予測で上回ることが大切」と言うと「空中戦でも大きい選手に負けてしまうと決まっていない。競り合いでは先に飛ぶこと、攻略を常に考えている」と続けた。
後ろから声をかけ、中盤や前線の選手を動かし、最後にセンターバックで取り切る。あるいは危険な場所にボールを入れさせない強度でプレーを進めることが理想だ。
浦和ではDF南萌華とセンターバックコンビを組み、相手を寄せ付けない力を見せているが、経験豊富なDF熊谷紗希(バイエルン・ミュンヘン)から何を学び、何を盗み取ろうとしているのだろうか。
高橋は「(熊谷は)明るく接してくれて、良い雰囲気を作ってくれる。世界で活躍している選手でもある。練習では中々、組む機会はないが、小さな頃からTVで見ていた。どんなプレーでも学びたい。対人でぶつかり合いたい(笑)」と話した。
この遠征で得たモノを、自分の肥やしにして成長していきたい。
そして「代表のユニフォームに袖を通す覚悟」を聞かれると高橋は次のように言った。
「とにかく熱く燃えなければいけない!」
どんな時も全力で取り組みチャレンジを続ける高橋。日本を代表するセンターバックになるため、この経験を糧に一歩一歩、進んでいく。