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浦和レッズレディースニュース|なでしこジャパン、池田太監督の初陣を白星で飾れず|レッズプレス!!

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なでしこジャパン、池田太監督の初陣を白星で飾れず

(石田達也)

25日(日本時間26日3時40分KO)に国際親善試合アイスランド女子代表戦がオランダで行われ、日本女子代表(なでしこジャパン)は0―2で敗れた。新生なでしこジャパンを率いた池田監督にとっての初陣は、ほろ苦いものとなった。

三菱重工浦和レッズレディースからGK池田咲紀子(C)、DF南萌華、MF猶本光が先発に名を連ねる。

なでしこジャパンは[4−4−2]の布陣でスタート。試合開始早々からアグレッシブにプレスをかけ、ボール奪取を試みる。ボランチの猶本はバランスを取りながら攻守で舵を取り、リズムを作っていく。

しかし、14分、右サイドでの対応が遅れ突破を許すと、そのまま先制点を献上してしまった。30分にはスローインからゴール前での混戦となりクロスバーに救われる場面も。

南は、最終ラインをハーフラインまで押し上げパスを展開。ボールは動くがFWとの距離感が遠くフィニッシュシーンを作れずにいた。

0−1で後半を迎え、49分にはカウンター攻撃を受けるもキャプテンマークを巻く池田がこれを無難に処理。「奪う」守備はできており、足りないのはゴールを「奪う」ことだった。

なでしこジャパンは人を代え、プレーのテンポを上げ、相手陣内でのプレータイムを増やすが、71分、ロングボールで背後を突かれクロスから追加点を奪われた。

アグレッシブなサッカーが表現できた部分もあるが、相手のスピードやフィジカルに押された部分もある。新たな船出であり100%のモノを出し切れた訳ではない。
バイタルに侵入した時の3人目の動きや質を上げることが、この先、重要になるだろう。
“ゴールを奪い切る”“勝利を奪う”ことが足りなかったが、この経験が、次のオランダ女子代表戦に生かされることに期待したい。

なお、猶本は57分までプレーし、南と池田はフル出場。90+2分にはDF高橋はながピッチに立ったが、FW菅澤優衣香に出番は訪れなかった。


≪池田太監督≫
0−2の結果は残念。短い準備期間でトライしてもらうこと、取り組みが見えたことは収穫として残った。
(崩す場面もあったが)
相手陣に入ることはできたが、アタッキングサードでの停滞感、もう1つ共有がまだまだ。合わせる部分は必要で可能だと思う。単純なミスも多いので精度を求めていきたい。
(失点の形を防ぐには)
大きく展開される前に奪い切れるか。奪われた後の守備の粘り、組織の構築をしていきたい。
(先発メンバーがフレッシュだったが)
経験を積ませながら勝利を目指していた。組み合わせやポテンシャルを見たいこともあった。コンディション、組み合わせ、バランスを考えて決めた。
(初陣となったが、目指すサッカーは)
アグレッシブさを求めている。高い位置で奪うこと、敵陣でのプレーを多くしゴールに迫りたい。取り組みや、意図、今後、どう得点を奪うかに進んでいきたい。
(選手の立ち位置は意図通りか)
攻撃では距離感、角度を意識してくれていた。守備の距離感をもっと詰めて、スペースを与えない距離感を構築していきたい。

≪南萌華≫
負けたことは残念。新体制でチャレンジしていこうと思い、エラーが起こることは想定していた。きょう出た失点場面など、思うようにできない部分もあったが、みんなで話し合い修正をしていきたい。
(失点に関しては)
前からプレスをかけること、いかない時間も作ることを話している。それが合わない時に失点が起こる。守備陣としては、背後にスペースがあることを自覚しなければいけない。失点を減らしていけるように意識していきたい。
(最後の円陣は)
負けたのは残念。エラーをプラスに捉え、修正して良いチームにしていきたい。
(失点後、高い位置で奪えなかったが)
前半はボールを持てたが、相手がゴール前を固めた時に決定的なシーン作れなかった。連動する動きを増やし、日本の良さ、運動量と連係で崩したい。


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