池田太新監督が就任した新生・日本女子代表(なでしこジャパン)が11月にオランダで開催される国際親善試合(11/25(木)アイスランド女子代表、11/29(月)オランダ女子代表)を戦う。
初陣を前にオンラインでの会見に応じた池田監督は「来年1月のアジア大会に向けて準備をしている。海外2チームと対戦できることでチーム状況を図るうえ、チームビルディングを進めていくための大事な遠征となる。時間をムダにせず選手と、色々なことを積み上げていきたい」と、チーム作りと個の成長を推し進める覚悟だ。
初陣となるが「初戦なので注目していただくとありがたい。我々のアグレッシブさや、ゴールを奪う、ボールを奪いに行く、縦への推進力をトライしていきたい。アグレッシブな戦いがどれだけできるかにトライしたい」と池田監督は力を込める。
10月に行われた国内組のキャンプでは、「チームのコンセプト、狙いの中で、アグレッシブにゴールを奪いに行く、ボールを奪いに行くことを強調した。この戦いの中でヨーロッパチームに対し、できること、メリットやデメリットを共有していきたい」と話した。
チームは22日(月)に集合しオランダへと飛ぶ。初戦までの期間が短い中で、ピッチ上での確認やミーティングを上手く使いながら、「海外組とのすり合わせを行い、それぞれ選手のコンディションを見極め、まずは初戦の準備をして、2戦目を段階的に戦う」。パフォーマンスやバランスなどの見極めをし、ピッチに立つ選手を決定するようだ。
また、今回のメンバーには、三菱重工浦和レッズレディースからGK池田咲紀子、DF南萌華、DF高橋はな、MF猶本光、FW菅澤優衣香が選出されたが、メンバー選考については、どんな基準があったのだろうか。
池田監督は次のように言う。
「今回、選ばれていない選手で魅力的な選手はたくさんいる。その中で、日ごろの自チームでのパフォーマンス、グループとして何ができるのか、連係を含め全体的なポジションバランスを考え、総合的に考えて選出をした」
裏を返せば、上記をクリアすることで東京五輪メンバーだったMF塩越柚歩にも、また浦和の他のメンバーにもチャンスはあるということだ。
「12月中にもキャンプを予定しており、どういったメンバーでやるか、多くの人数を呼び、色々な選手と戦う準備をしたい」(池田監督)。
新生なでしこジャパンの力試し。1月のアジア大会に向けてのベースをしっかりと築きたい。
写真・JFA