6月18日(金)に第32回オリンピック競技大会(東京/2020)、MS&ADカップ2021(京都)に臨む日本女子代表のメンバーが発表され、三菱重工浦和レッズレディースからFW菅澤優衣香、GK池田咲紀子、MF塩越柚歩、DF南萌華の4名が選出された。そして、午後5時からオンライン会見が行われ、4選手は大会に向けた決意と心境を語った。
菅澤は「(五輪に出る)チャンスはあったが怪我で逃していたが、きょうチャンスを掴めた。結果を残したいし、やってきたことを出せる大会にしたい」と話すと、池田は「スタートラインに立った。良いところを出し合い、支え合い、全力で100%を出し切りたい」と述べる。ラッキーガール的存在として期待されるMF塩越は「日本を背負って戦う責任と覚悟をもつ」とコメント。そしてDF南は「人生の中で何度でも出られる大会ではない。一瞬を噛みしめ、最大限のプレーする」と語った。
中2日で試合が行われ、グループステージにはカナダ、英国、チリと強豪国が揃う。
予選を突破するためにも、エースの力が必要だ。菅澤は「相手はスピード、パワーがあり、厳しい戦いになると思うが、自分が周りを生かし、そして周りに生かされゴールを取りたい」と出場した試合では最低でも1得点を決める強い覚悟を持つ。
そして守護神として期待されている池田は「チームのためにできることを考え、チームとしてまとまって戦いたい。GKの仕事はゴールを守ること」とシュートストップ、攻撃につながるビルドアップで勝利を呼び込む構えだ。
またデビュー戦となったウクライナ女子代表戦で2得点を決めた新ヒロインMF塩越は「自分は経験が一番ない」と認めながらも、「ラッキーガールは自分にとって嬉しい言葉。この選手は持っている、必要、何か起こりそう、期待を持たれる選手になりたい」と続けた。そして「家族には結果を出し、感謝の気持ちを伝えたい」とも話した。
若きDFリーダーの南は「1試合1試合に全力を注ぐ。失点をしないことが勝利につながる。五輪は過酷な日程でチーム力が大事になる。チームを盛り上げる存在になり、レッズの時の明るさや雰囲気を代表に持ち込み、盛り上げたい。浦和魂を代表でも見せたい」と意気込んだ。
2016年のリオデジャネイロ五輪では最終予選で涙を呑み、出場することは叶わなかった。2012年のロンドン五輪ではあと一歩届かず準優勝に終わった、なでしこジャパン。次に見据えるのは五輪の頂点である金メダルのみだ。高倉麻子監督のもと、チームは一丸となって世界一の座を掴みにいく。
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