サッカー日本女子代表、なでしこジャパンは東京五輪に向けて福島県のJヴィレッジで合宿を実施している。14日(金)のトレーニング前には塩越柚歩がZOOMでの会見を行った。
13日(木)は地元の男子高校生と練習試合(30分×3本)を実施し、結果は3−1で勝利。塩越はチームメートの菅澤優衣香と2トップを組み、周りを生かしながら自分も生きるスタイルをピッチで表現する部分で好感触を得ていた。
塩越は「代表では初めてFWでの試合出場だったが、普段のサイドハーフと近いポジションなので戸惑うこともなかった。間で受けて流れを生み出すことで良さは出せた。足を振り切れない場面があった。前線としてどん欲にゴールを狙わないといけない」と話した。
また、FWは得点だけでなく前線からプレスを掛けること、コースを切るなど守備のファーストスイッチになることも求められるが、「試合前からハメる部分の声かけをしていた。サイドハーフよりもFWの方が守備のスイッチ役になるので、ボランチやDFに誘導をしてもらい、自分で取り切れなくてもサイドで取り切るシーンや切り替えのスピードは出せていた」と話した。
目標とする東京五輪は18枠という狭き門だが、複数ポジションをこなせるポリバレントな能力が高いほど、重宝されることは間違いない。
また、昨年10月の初招集時には戸惑いもあったが、チームで結果を出したこと、代表合宿でのアピールもあって、なでしこジャパンの常連メンバーになっている。
「五輪が着々と近づいている中で合宿に呼んでもらえることが自信につながっている。初めて呼んでもらった10月より、プレースタイルや流れなどが理解できている中で自分の良さを出せている」(塩越)
18の枠を巡るなでしこジャパンの熾烈な競争に「自分の良さを100%出し切ることで後悔したくない。いろいろな選手の良いところたくさん盗んで、自分が成長することが五輪メンバーに選ばれる近道になる」と意気込み、五輪に向けての決意を示した。・・・・・・