フットサル日本女子代表は4月22日(木)〜25日(日)まで高円宮記念JFA夢フィールド(千葉市)でトレーニングキャンプを実施。最終日にはオンライン会見が行われ、元浦和レッズレディースの筏井りさが取材に応じた。
「29歳までサッカーをしていて、フットサルで4年目。似ているけど違うと感じていて、日本代表も経験させてもらい、32歳は最年長だが高いレベルで挑戦させてもらうことに感謝をしている。ただ楽しむだけではなく、この場を与えてもらったからには自分の経験を生かしてフットサルの向上や楽しさ、サッカーと共通するものを体現し、何かの形にできたらいいと思っている。楽しくチャレンジをさせてもらっている」
筏井は2018年に浦和Lで惜しまれながらも現役引退。さいたまSAICOROでフットサル選手として第2のキャリアをスタートさせた。非凡なサッカーセンスをコートで表現すると昨シーズンには得点王を獲得。大ブレークを果たした。32歳にして日本女子代表に選出され、今シーズンから活躍の場をバルドラール浦安ラス・ボニータスに移し、さらなる高みを目指している。
「前回は初めての代表招集で、緊張や戦術の理解という面で自分の持ち味を出すこと、1つのステップアップとして挑戦をしたいと思っていた。今回は新しいメンバーも多く、その中でも自分の良さを出すことに集中したが、まだまだ課題はあると感じている」
得点力のアップと、周りと連動しながらデザインしたスタイルを「日々、勉強している」と言う。
また、古巣である浦和Lに話が及ぶと筏井は次のように話した。
「(浦和Lの)結果はチェックしているし、サッカーを長くやってきたのでWEリーグ参入後も応援している。お互いが世界を目指せるスポーツだと感じている。個人としてもフットサルもアジアで優勝できるチームになれるよう、そしてフットサル界のレベルを上げていければ良いと思っている」
最後に筏井は、自分を応援してくれているサポーターに向けて「競技を転向しても、チームが変わっても応援の声は聞こえる。このような合宿の場を与えてもらいプレーできる日々に喜びを感じているし、コロナ禍で見に来てもらうことは難しいと思うが、映像などを通して、少しでも元気を与えられるような、一生懸命にやることの大切さなどチャンジをして皆さんのパワーになれるように頑張りたい」と語った。
なお、フットサル女子代表の国際大会は5月に第6回アジアインドア&マーシャルアーツゲームズ(タイ)、9月にはAFC女子フットサル選手権(未定)が予定されているが、筏井が活躍する資質は十二分にあり、すべてをぶつける準備を整えている。
32歳の遅れてきたエース――。
トライ&エラーは、まだ積み始めたばかりだが、逆に言えば伸びしろは大いにある。
さらに進化をする筏井が見られそうな予感がする。
写真提供:バルドラール浦安
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