サッカー女子日本代表・なでしこジャパンが東京五輪に向けて、鹿児島県内で合宿(17日〜31日)を行っている。今回招集されたのは24名。五輪代表の18枠をかけた競争は激しさを増している。
その中で24日、猶本光がオンライン形式で取材に対応し「(五輪に向けて)自分のやるべきことをしっかりやるだけ」と力強く語った。この合宿ではボランチとサイドハーフでプレー。「プラスと捉え、2つのポジションでプレーし、どうすべきかを理解しながらトライしている」とコンディションを整えながらチームにフィットしている様子を話す。
また紅白戦の中で課題が出ればチームメートと共通理解を深め、修正を重ねることで手ごたえを得ていると言う。
猶本は約2年間ドイツでプレーし、2020年に日本に復帰。シーズン前半戦は途中交代も多かったが、尻上がりに調子を上げて90分間ピッチを駆け回った。
「ドイツは個人のスペースが大きく、自分で打開すること、前につけることをしなくてはいけないが、日本ではグループで守り、攻めることが土台にあるので、最初は適応するのに苦労したが、いまはドイツで学んだことを組み合わせていきたい」
また猶本にとってプラスに働いたのが、チームのベースがボールを保持するサッカーだったことだ。
「森栄次監督となってボールを握るパスサッカーだったので、それは代表にもつながっている 」
4月8日にはパラグアイ女子代表と、11日にはパナマ女子代表と親善試合を行う予定だが、猶本は海外でプレーした経験から「球際に勝つことは大前提で忘れてはいけない。海外の選手はシュートの質が違う。言葉では小さいが、大きな差となる」と話すと、前を見つめ「突き詰めたい」と続けた。
猶本は「得点力やシュートは永遠の課題」としながらも、浦和Lではシーズンを通してセットプレーを蹴り、得点につながっていることで自信を深めている。
トライ&エラーを繰り返し、最大限のパフォーマンスをピッチで表現する。猶本は五輪の舞台を目指し戦い抜く。
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