きょう14日(火)、浦和レッズレディースはトレーニングを行い、メディアに公開した。
練習拠点であるレッズランドは、昨年10月に到来した台風19号の影響により、施設が水没し大量の土砂が流入する甚大な被害を受けたが、宇賀神友弥による普及支援プロジェクト「きみのて」やファン・サポーター、浦和レッズ後援会、それに地域住民らによる義援金・ボランティア活動などの協力により復旧に向けた作業が行われた。現在は最高のコンディション。天然芝では、育成やレッズレディースの選手が活動を再開させていた。
この日のトレーニング前にビデオ会議システムZoomを使ってインタビューに答えてくれたキャプテンの柴田華絵は「たくさんの方々の助けがあり練習が出来ていることをあらためて感じた。私たちが全力で戦うことで恩返しをしたい」と感謝の言葉を口にする。
延期となっていたプレナスなでしこリーグの開幕が、今週末18日(土)に開催されるが、チームは開幕に向けてしっかりとコンディションを上げていた。
練習では、ウォーミングアップ後、パスゲームに移行。すぐにゲーム形式(約7分×5本)のメニューを実施した。「純粋にサッカーが楽しい」。そんな思いがピッチから伝わってきた。
今シーズンの目指すサッカーの形について柴田は次のように言う。
「昨シーズン、積み上げてきたことで結果が出たので自信になっている。今シーズンは、それ以上のものを求められるのでプレッシャーもあるが、昨シーズン以上の質を見せたいし、優勝するためにはもっと失点を減らすことを監督に言われている。守備の部分で切り替えを速め、高い位置でボールを奪いたい。攻撃ではボールを握る時間を増やしゴール前に運ぶ。ときには裏へのボールも混ぜる。自分たちで状況判断をしたい」
そして、開幕のジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦に対しては「粘り強く戦ってくる相手で、守備ブロックを作ってくる。いつも点差が開いたゲームにならない。自分たちがやっていることを90分間やって行きたい」と意気込んだ。
昨シーズンはリーグ2位で終わった。その悔しさを抱える選手も多いだろう。
「たくさんの人が応援してくれると思うし、がっかりさせないよう、強いなという風に見てもらえたら」(柴田)
キャプテンが先頭となり、サポーターの想いを背負いながら優勝という目標に歩き出して行く。
(石田達也)