あす9月22日(祝・火)17時から、さいたま市浦和駒場スタジアムにて、プレナスなでしこリーグ レギュラーシリーズ第17節・スペランツァFC大阪高槻戦が行われる。前節の日テレ・ベレーザ戦をスコアレスドローで終え、5位キープで迎える今節に向け、「背番号6」DF乗松瑠華は「日テレ戦での勝点1を意味あるものにするためにも、ホームで勝利を収めなければ」と話した。
リーグはレギュラーシリーズ後、エキサイティングシリーズに臨む。6位以上が上位リーグに進出し、年間優勝を懸けて戦う。連覇を目標に今季の開幕を迎えた浦和は、アルビレックス新潟レディース(6位・勝点差1)、岡山湯郷Belle(7位・勝点差3)と出場権を懸けて競っている。
乗松は、右サイドバックで先発出場を重ねている。U−19日本女子代表の主将として、先月の選手権では見事優勝を果たし、2大会ぶりのU−20女子ワールドカップ出場権も獲得した。これまで国際試合を数多くこなし、センターバックなど複数のポジションでプレーできる乗松だが、現在のサイドバックには戸惑いを感じた時期もあった。
「景色が違った。数あるポジションの中でも、サイドバックは経験の少ないポジションだった。最初はすごく悩むことが多かった。全体的な流れをコントロールするなど要求されることはある中で、自分の良さを出すことが難しかった」と振り返る。4月に今季新加入の長船加奈が負傷したことで、乗松は再び慣れ親しんだセンターバックに戻ったが、常にサイドバックでプレーすることを意識に置いていたという。
「船さん(長船)が復帰すれば、右に戻ると思っていたから。練習中からサイドバックの選手の動きを意識しながら練習したり、実際にサイドバックの選手にこういう場面ではどうしたらいいのか、と尋ねたり、自分の中でいろいろとトライしてきた。結果、(長船が復帰して右サイドバックに移った現在は)戸惑いはない」と話した。
どのポジションでも力を発揮することができる。その自信の裏には、キックの精度の高さがある。「目の前の相手との駆け引きしつつ、センターバックの時と変わらず、FWの動きを見てプレーしようと思っている。自分の得意のキックを生かし、(2トップの)清家(貴子)に流すボールや遠い位置にいる(後藤)三知さんのところにパスを出すなど、シンプルに考えてプレーしている」とポイントを挙げた。
乗松は「前半戦はなかなか勝ち切れず、嫌な雰囲気になった時期もあったが、リーグが再開してからは、しっかりと点を取るところで点を取っているし、セットプレーでもチャンスを作れている。良い雰囲気だ」と笑顔を見せた。余裕を持って、レギュラーシリーズ最終節に臨みたい。そのためにも、今節での勝点3が必要だ。
あすは17時キックオフ。ホーム・駒場に9位の大阪高槻を迎えてのプレナスなでしこリーグ レギュラーシリーズ第17節となる。開場は15時30分。当日券は15時から、ビジターゲート(20ゲート)付近チケット販売所にて販売される。全席自由席で、高校生以上は1000円(中学生以下は無料)、車イス席はヘルパー1名を含み1000円となる。
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