浦和レッズレディースは2月18日(水)から4日間にわたり、今季で4回目を迎えた「なでしこ交流戦」に臨んだ。この交流戦は浦和のほか、会場提供のジェフユナイテッド市原・千葉レディース、日テレ・ベレーザ、岡山湯郷Belle、ベガルタ仙台レディース、ノジマステラ神奈川相模原が参加し、リーグ開幕に向けた準備として、連日試合をこなした。
最終日となる2月21日(土)は、10時からゼットエーオリプリスタジアムでノジマと、15時からユナイテッドパークでジェフ千葉と対戦した。浦和の4日目の成績は、1試合目2−0、2試合目0−3となり、1勝1敗に終わった。
ここまで長船加奈ら、負傷者がやや多く、選手たちによっては、1日2試合に挑む者もいた。そんな疲労が蓄積された中で迎えたきょうの試合、昨季と異なる新しい組み合わせもあり、良いテストになったと言える。試合後、吉田靖監督もそうした言葉を感想として口にしている。
一方、攻撃では昨季以上の「怖さ」を出したいところと、守備では失点後の対応は改善したい。2試合目はサイド攻撃で攻め入るもフィニッシュに持ち込むことができなかった。後藤三知は「昨季、攻撃の良い時期はボールを回すだけではなく、攻撃のスイッチが入ると人数を掛けてゴールに向かってプレーすることができた。きょうは、まだまだボールを回しているだけ。新しいメンバーの特長が出て面白い面もあるから、より連係を高めたい」と話した。
3月28日(土)に行われる開幕までの期間、代表選手が抜けることもあり、全員で連係を確認することは、なかなかできないが、連覇を目指し、全員の気持ちが引き締まっていることは確かだ。その点でも、今回の交流戦でチームとして思うような結果を残せなかったことは良い起爆剤になるのではないか。
また、今季完全復活を誓う藤田のぞみが順調に試合を消化しているのも好材料。長い期間戦列から離れていただけに、吉田監督は「徐々に」と、きょうも前半のみの出場にさせていたが、藤田自身、ボールを触った当初に感じていた体の重さはなくなり、「だいぶキレが戻ってきた」と手応えをつかんでいた。その感覚は「球際に行けるようになったことで感じる」と話し、笑顔を見せた。きょう、誕生日を迎え、気分一新。「内容だけではなく、結果が求められる1年だ」と藤田は強く感じている。今季こそ、歓喜の輪の中に身を置くため、1日1日、1つ1つのプレーに「サッカーができる幸せ」を覚えながら、大事に過ごしている。
《1試合目》
浦和 2−0(前半1−0)ノジマ
得点:42分 今井裕里奈[Y]、72分 白木星
【メンバー】
GK:田尻有美
DF:大戸遙可(交代67分 →白木星)・鈴木里奈・南萌華[Y]・金勝里央[Y]
MF:遠藤優[Y]・長野風花[Y]・今井裕里奈[Y]・木崎あおい[Y]
FW:清家貴子・塩越柚歩[Y]
《2試合目》
浦和 0−3(前半0−3)ジェフ千葉
得点:38分、41分、43分 ※いずれもジェフ千葉
【メンバー】
GK:平尾知佳
DF:乗松瑠華、千葉望愛(交代75分 →鈴木里奈)・高畑志帆(交代※46分 →遠藤優[Y])・練習生
MF:柴田華絵・岸川奈津希・藤田のぞみ(交代※46分 →清家貴子)・吉良知夏
FW:後藤三知・白木星(交代75分 →塩越柚歩)
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