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インタビュー

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[女子]高塚映奈「私は結構、自由人なので」

REDSインタビューは、トップチームやレディース選手、監督、スタッフ、関係者などを深堀りし、その言葉を掲載するコーナー。
今回は、実際にそのプレー姿を見て、率直に“話を聞いてみたい”と感じた選手である。2月より常盤木学園高等学校から正式加入となった三菱重工浦和レッズレディースの高塚映奈にオンラインで話を聞いた。




RP:今回、高塚選手のインタビューを申し込もうと思ったキッカケがあります。それは、2月26日に行われた関東大学女子サッカーオープニングフェスティバル 全日本学連選抜戦で、高塚選手は77分から出場しましたよね。10分ちょっとのプレー時間でしたが、ドリブルを仕掛ける、ボールを捌いて前へ行く、その攻めの姿勢が、とても印象的でした。改めてレッズレディースに加入して初めての試合の感想はいかがでしたか?
高塚:試合に出られて、とても楽しかったです。実際、出られる可能性が少なかったと感じていたので、「5分でも」と思っていました。それだけに15分も出場させてもらって、本当に嬉しかったです。ピッチに出る際は、「よし、やってやるぞ!」と思いました。パスをたくさん受けられ、ドリブルを仕掛けられ、自分としては良いアピールになりました。

RP:なるほど。良いアピールは、見ているサポーターに伝わったと思います。反響はありましたか?
高塚:友達から「試合に出ていたね」と連絡があったり、応援してくれる方たちから、「すごいじゃん」って言われたりしましたが、自分では「まだまだだよ」って話しました。

RP:加入して2ヵ月ほど。アンダーカテゴリーの活動や学校行事などがありましたが、チームに合流して、手応えや感触はいかがですか?
高塚:高校のサッカーと全然違っていて、少し戸惑う部分がありましたが、段々と慣れてきた部分も出てきました。もっとプレーの良さを出していければと思います。

RP:どの点に戸惑っていますか?
高塚:プレースピードや守備の仕方も違いました。その点を、頭で理解してプレーで表現したいです。頭をかなり使うので、こんがらがりますが、そこを頑張っていこう、と。ちょっとずつ理解できているので、より高いところにもっていきたいです。(チームメイトは)皆さん優しくて、私が分からないことを聞けば、具体的に教えてくれるので、すぐに聞いて、たくさん教えて頂いています。

RP:サッカーを始めたキッカケは。
高塚:2歳上の兄の影響です。保育園で、同い年の男の子たちと一緒にボールを蹴っていました。サッカーを習い始めたのは、小学校1年からです。

RP:その頃から、いわゆるトップ下というか、攻撃的なポジションでしたか?
高塚:これまではFW、ボランチ、センターバックと、縦の真ん中のポジションしかやったことがないですね。トップ下のポジションをやり始めたのは、高校に入ってからです。中学はセンターバック、ボランチでプレーしていました。

RP:高校は、全国区の強豪・常盤木学園。うまい選手が集まる高校ですから、てっきり、ずっとトップ下でやってきたのか、と思っていました。高塚選手としてはボランチ、センターバックで勝負したいと思ったわけですか。
高塚:「自分はボランチで」と思って、常盤木へ行きましたが、高校1年のとき、阿部先生(阿部由晴監督)から、「トップ下の方が良いんじゃないのか」と言われました。練習では守備多めでしたが、そこから攻撃側でプレーするようになりました。

RP:常盤木学園に入るくらいですから、関東にあるチームの下部組織のセレクションなどを受けたりしたのではないですか。
高塚:小学校から中学校にあがる時、女子チームを受験しましたが、ダメでした。その時は目立ったプレーをそれほどしていなくて……。ただ、来たボールを捌いて、地味なプレーばかりで目立たなかったのだ、と思います。中学校は、近所にあった男子チームに入って、高校で常盤木に進みました。

RP:常盤木学園を選んだ理由は何かありましたか?
高塚:進学する際、寮があるところを考えていました。常盤木学園、藤枝順心高校、日ノ本学園の3校のなか、サッカーのレベルは、どこへ進んでも同じく高いなと感じました。良い意味で迷った結果、常盤木には阿部先生がいて、学年の上下関係がないことを知っていたので、決めました。

RP:常盤木学園ではどうでしたか。1年から3年までレギュラーでしたが。
高塚:1、2年はトップ下で、3年はアンカーでした。(アンカーのポジションでは)パスを出して、動き直して、裏に抜けていくプレーですね。後ろにいるだけではなく、前に出たりしました。

RP:キャプテンを務めていましたね。
高塚:私は結構、自由人なので、チームをまとめなければならないことがあっても、サッカーに関係ないことは「どうでもいいかな」と感じていました。でも、チームメイトから「それで大丈夫?」「もっとちゃんとしてよ」と言われました。私としては、サッカーだけに集中したいので、他のことに興味はないのですが……周りは気にするタイプで、よく怒られていました。

RP:そして今回、三菱重工浦和レッズレディースに加入しました。
高塚:高校に入った頃から、なでしこリーグ(当時)のチームに入りたいと思っていました。高校3年になり、次の進路を決めなくてはならない時、阿部先生に「WEリーグのチームに行きたい」と話しましたが、大学進学を薦められました。進学の準備をしていましたが、合格できませんでした。それが、去年の11月でした。阿部先生からは、別の大学への進学を薦められました。でも、私自身、特に学びたいことがないので「サッカー1本でやっていきます」と伝えました。その後、阿部先生がレッズレディースに連絡してくれて、練習参加した結果、加入が決まりました。練習試合ではボランチで出場しましたが、チームメイトからは「良かったよ」と言ってもらえて、楠瀬監督から「獲ろうと思っている」とおっしゃって頂きました。

RP:ボランチでトップ下というと猶本光選手です。高塚選手から見て、猶本選手はどのように映っていますか。
高塚:とにかくうまいです!相手が後ろにいても前を向くことができ、受け方もパスも、全部うまいです。そんな選手を、練習から近くで見られるという、ありがたい環境にいます。猶本さんだけでなく、他の選手からも、どんどん見習っていきたいです。

RP:加入したばかりですが、今度の目標を教えて下さい。
高塚:まずは試合に出ることが一番の目標です。ゆくゆくは、レッズレディースという競争が激しいチームで、レギュラーを取ることです。練習では、まだ、ついていけないところはありますが、そこは諦めず、目標にむかって頑張りたいです。

(聞き手:レッズプレス!!佐藤亮太)


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