RP:プロになって2年半。これまでを振り返って、どうでしたか?
福島:カラッポでした。最初の2年間は本当に何もないカラッポだったと感じています。今年この1年、賭ける思いでスタートしました。その思いが結果につながっています。だからこそ、自分はいままで何をやっていたのかという気持ちは強くあります。
浦和レッズにいたら、すごい選手や良い指導者に巡り合うことができますし、良い環境で練習ができています。そのなかで最初の2年、成長できなかったのは自分の甘さがありました。
RP:その甘さというのは具体的には?
福島:大学時代はやる気満々で、それこそ自信満々でした。それが浦和レッズに入って、自分の甘さ、下手さ、弱さに気づかされて、打ち砕かれたというのか…『自分はこんなもんか』と自分で限界を作っていた、そんな2年間でした。勝手に自分を決めつけて、『自分は何やってるんだろう?』と…まだまだ子供でしたね。
RP:そうした意識が変わったキッカケは?
福島:尚史さん(土田尚史GKコーチ)は3年間、僕に同じことを言い続けてくれました。「お前は自分が自分で見えていない」と。最初は何を言っているのか、正直、分かりませんでした。でも、いまは改めて、痛感するというか、本当に自分のことがしっかり分かっていなかったなと感じます。そうしたことを言い続けてくれた指導者がいるということは幸せなことです。
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