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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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全体的に、いまのレッズは距離感が遠く見える。もう少し回しながらリズムを作ってもいい(ルヴァンカップ準々決勝第1戦・G大阪戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:9月6日(水)にパナソニック スタジアム 吹田で行われたYBCルヴァンカップ準々決勝、G大阪との第1戦は1−0で浦和が勝利しました。

都築:結果は良かったと思いますが、内容というところではガンバが相当支配していましたね。レッズも前半の最初は、アレックス・シャルク選手がそうだったように積極的にシュートを打てていました。

小泉佳穂選手に入ってからうまく逆サイドまで展開し、荻原拓也選手がシュートをしたシーンはうまく間を突けましたし、小泉選手にああした起点となるプレーがもっとでれば面白かったと思います。

試合の入りはよかったですし、このシーンは試合の中でも一番いい崩しだったと思いますが、なにか全体的に、いまのレッズは距離感が遠く見えるんですよね。最終的なところで守れればいいや、という守り方をしていて、中盤でボールを動かしてどんどん裏に抜けていくというサッカーでもないので。

ガンバと比べても、一人一人がボールを持っている時間が長いですし、走る距離も長くなっています。勝負所はそれでも良いと思うのですが、もう少しボールを回しながらリズムを作っていくほうがレッズには合っている気もします。・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS