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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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柴戸海選手がボールを奪ってくれるから、高い位置で奪って速い攻撃ができる(J1第13節・大分戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説します。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:8月29日(土)に埼玉スタジアム2002で行われた明治安田生命J1リーグ第13節、大分トリニータ戦は2−1で浦和が勝利しました。

都築:良い結果だったと思います。内容としては前半と後半で全然違って、前半は攻めた、後半は攻められたという形ですよね。スコアも関係していたとは思いますけど、大分の崩しがかなり良かったのもありますね。

最初の失点はプレスがかからずに、掛けられないというか掛けていないと思うんですけど。橋岡大樹選手が少し絞りすぎていたとは思います。あそこにボールがあるときはもう少しサイドにいてもいいのかなと。難易度が高いところなので、多少なりともクロスを上げた香川勇気選手にもう少し高い位置でプレッシャーを掛けられたら良かったのかなと思いますけど。

レッズのシナリオとしては、サイドは出されてもいいというところはあるので。出されてから勝負というところで考えると、ちょっと距離とスペースがあったので香川選手があそこ(深い位置)まで持ち込めたのかなと。

あそこはもうちょっと最初のポジショニングのところで、サイドチェンジをされたときに高い位置でプレッシャーに行けるようなポジションを取っていれば違ったのかなと思いますけど。そこから高い位置まで持ち込まれてのクロスに、大分としてはニアで一人目がつぶれたような格好になった。ここで次のボールを出させないようなプレッシャーは必要だったかなと思います。

一番の問題のところは、えぐってクロスを上げるまでに結構時間があったこと。それに、中はレッズの人数のほうが多かった。相手は中2人で、レッズは最終的には4人いたことを考えると、山中亮輔選手があそこについておかないといけないシチュエーションだったと思うんですよ。なのでやっぱり、サイド攻撃に対してはまだ問題点を抱えているのかなと思いますね。人数がいる中での失点ですから。

RP:これまでと似た形の失点になってしまいました。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS