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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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レッズは奪ったあとにどこへパスを出すかを考えてやるから遅かった(J1第5節・FC東京戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説します。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:7月18日(土)に味の素スタジアムで行われた明治安田生命J1リーグ第5節、FC東京戦は0−2で浦和の敗北となりました。

都築:まあ、見てのとおりという試合ですね。FC東京が勢いよく前から来ていて、運動量でも相当差があったと思います。FC東京のほうがメリハリもあって、攻守の切り替えが速かった。特に奪った後の攻撃、ディエゴ・オリベイラ選手が中心になってボールを運ぶなかで、そこに人数をかけてきたなと。しかもレッズのDFの距離間が、ディエゴ・オリベイラが起点になってるときに1対1の状況になってるんですよね。それで交わされると逆サイドにスペースがあるという。

レッズが駄目だったというよりは、FC東京にボールを奪ってからの良い攻撃というシーンがたくさんありましたね。FC東京からすると、逆に奪われてもレッズの攻撃が…ちょっと方向性が見えないというか。同じようなことをレッズもやれば、攻守の切り替えがお互い速い試合になるんですけど、レッズは奪った後にどこへパスを出すかを考えてやるから遅いんですよね。

ですから、FC東京としては攻から守への切り替えをそんなにストレスなくやっていたのかなと。前に行く推進力というのは相当差があったのかなと思いますね。FC東京の守り方が良かったのもあるんでしょうけど、奪われ方が良くなかった場面もたくさんありました。

RP:浦和はなかなかチャンスが作れませんでした。・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS