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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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縦パスを入れたときにミスが出た。それでも試合運びはよかった(天皇杯4回戦・東京V戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の田中直希記者です。


RP:8月22日(水)に行われた天皇杯4回戦(ラウンド16)東京V戦は1-0で勝利しました。槙野選手以外フルメンバーで臨んだこの試合、ファブリシオのゴールで、勝ち上がりです。
都築:チームは天皇杯を獲りにいこうとしている。「絶対勝つ」という意味でのメンバーだった。1−0で勝ち、最低限の結果は出したと思う。
前半はヴェルディのほうに勢いがあった。前から守備をして来るときと、人数をかけて守るときをはっきりと分けていて、それに攻守の切り替えが速い。個人的にもうまい選手はいると感じたし、マークしないとしけない選手がいた。レッズ側のミスからボールを中盤で拾われて、ショートカウンターを受けていたシーンも何パターンかあった。特に、阿部選手のところかな。阿部が真ん中にパスを当てるタイミングでかっさわられ、入れ替わられたシーンからピンチを招いていた。
相手のシュートまでのプレーの質が高ければ、失点していたと思う。ヴェルディは、リーグ戦に比べてほとんどメンバーを落としていた。ただ、相手が上のカテゴリーという天皇杯だったので、モチベーションは高かった。レッズとしては、前から守備で来るのは分かっていたはず。その上で、中盤で縦パスが入らないと攻撃のテンポがつかめないというのはみんなも理解していること。縦パスを出すことはリスクも伴う。プレスの厳しい中盤を回避していてはなかなか攻撃にならない。そのバランスは難しいが、そのリスクを考えれば、ミスが少ないほうがいい。

RP:浦和の攻撃でも、惜しい場面はありました。

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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS