西川周作、GKの充実感、醍醐味は



《西川周作》

チームが勝ったことが全て。ホームでは良い試合ができていて、手応えも感じながらやれていたので、今日も試合開始と同時に、ボールを支配してコントロールすることを心がけながら。(相手が)前から来ても、ボールを繋ぐことができたし、先制点にも繋がった。「これで終わりじゃない」ということはハーフタイムで話し合えたし、2点目、3点目をとりに行く姿勢は見せられたんじゃないかと思う。

(横浜F・マリノスが大幅にメンバーを変えてきたが)多少なりとも予想していたので、そこは分析の方に感謝している。相手というよりは、自分たちがしっかりとボールを回して、シュートの意識を持つところは試合前からみんなで話していた。監督からも「前節、負けはしたが、良いものがたくさん見られた試合だった」と言われていて、自分たちも勝ったり負けたりで、もどかしいが、やっていることは良い方向に向かっていると思うので。結果を出して、みんなで共有できるかなと思う。

(後半の途中ぐらいまでは塩貝選手に入るボールをショルツなどが収めさせないようにしていたので楽だったと思う。それがひと段落して押し込まれてからは、今年の課題も出たと思うが)後半は、少し押し込まれる時間はあったが、2人のセンターバックがゴール幅の中にいることができれば。あとは、ボランチの位置、クロスが上がる時も、2人のセンターバックの前にしっかりと戻るというところは今年の課題でもあったので、そこはみんなで強く意識した部分かなと思う。

(1失点はしたが、ヤン マテウス選手のシュートをセーブしたり、よく見えているというか、ポジションを細かく変えているのがハマっていると思う。その読みの部分ができている感じか)この2年間の積み重ねで、考えずにできてきていると思う。試合中、よくないプレーも気にすることなく、頭の中で切り替えができているので、落ち着きながら戦えているのは強みだと思っている。たとえ、失点したとしても、慌てることがなくなったので、そこはチームに対しての声がけで助けを出していきたいと思う。

(600試合の節目を迎えたが)今日の試合に、特別な思い入れはそんなにないが、自分の通過点でもあったので。勝って、とにかくチームのためにベストなプレーをする、というのは大事にしてきたこと。今日は、伊藤選手の素晴らしいゴールで勝てたことが本当に良かった。

(まだまだ上の記録も狙えると思うが)浦和レッズのゴールを守るということは、本当に良い緊張感で、1試合も気の抜けたプレーはできないと思っている。その緊張感のおかげで、自分も成長できているので、皆さんの声や視線、見られているという意識でやることで、痛いところがあっても、試合中は痛くないし、力を与えてくれるような暗示かかかるので、今後も皆さんと一緒に。今日も4万人を超える方が来てくれたが、これが5万人、満員になるように結果を残したい。(プロ20年目で600試合なので、1年平均30試合を超えているということになる。大きな離脱をしていないのが一番の理由だと思うが、日頃のケアなど気を遣っているところは)筋肉系の怪我をあまり、あまりというか、記憶にないくらいやったことがないが、昔から水分量は気をつけていることなので。そこが低下してしまうと、筋肉に疲労が溜まって危険な状況になるというのは、浦和レッズのレジェンドの阿部(勇樹)選手の姿勢を見ながら、僕も10年間やらせてもらっていたので。阿部ちゃんのケア、時間を使う量も、人よりも凄かったですから。自分も「危ないな」という時は、トレーナーの方に体を触ってもらって、フィーリングを確かめるという作業は、昔からやってきた。僕に携わってくれる方のおかげで、こんなに長くできているのかなと思う。

(ヒーローインタビューが終わった後、ジョアンコーチからTシャツを渡されたように見えたが)スタッフの方ですね。記念Tシャツが出るので、アピールした(笑)

(失点しても焦らなくなったのは、どういう要因があるのか)考え方が少し変わったということがあって、2対1にされたとしても、逆に相手が前がかりになるから、逆にこちらにチャンスが出来ると考えていたし、チャンスも結果としてあった。そういうメンタル的なところでポジティブに考えることで、特にGKはみんなに落ち着きを与えたり、良い攻撃に繋がったりすると思うので。そこの考え方は結構、変わった。ジョアンが来て、そこのメンタル的なところというか考え方は変わった。

(デビュー戦の相手も横浜F・マリノスで、同じ相手という巡りあわせもあった。600試合という数字を振り返って、思い返すことなどは)自分がデビューしたときもマリノスだなとは確かに思っていたのと、ちょうど1年前に自分たちがACLを獲ったな、と。天気も似ていて。風が強くて、その中でも勝ったなという良い思いがあった。試合前にACL優勝をした時の映像を見たが、何回見ても鳥肌が立つというか。またあの場所に戻って、ACLを獲りたいな、と。だからマリノスの選手にも「ACLを頑張ってね」とメッセージさせてもらった。相手GKのポープ ウィリアムが試合前に言ってきて、僕が500試合の時にポープが大分(のGK)で守っていた。あっ、そうだったね、何か縁があるね、という話をした。頑張ってもらいたい。

(600試合まで到達されて、改めてGKをやる充実感や醍醐味などは)流れを変えられるポジションだと思っているし、逆に負けた時は、すごく言われるポジションだと思うが、それがすごくやりがいで。自分のプレーでチームが勝った時、あのプレーがあったから勝たせたというような時の喜びは半端じゃなく嬉しいものがある。自分のプレー次第で、来てくれた方を笑顔にするか、そうさせないかが決まってくると思うので、そこのやりがいは何歳になってもたまらない。

(これで歴代3人目になるが、上には楢崎さんと遠藤さんがいる。思い入れのある2人だと思うが)僕の理想はやっぱり、できるだけ長くやりたいというのがあって。プラス、思い描いているのは、チームにとって、たくさんの勝利をプレゼントすることなので、目に見える結果を常に出し続けたい。タイトルを楽しみにファン・サポーターの皆さんが応援してくれていると思うので、そこの責任を与えてもらっている分、しっかりとやらないといけないと思っている。

(数字は通過点ということで、タイトルや勝利を一番にしていると思うが、結果以外のところで、残りの……残りのというのは適切ではない。今後も続くサッカー人生で軸にしたり、大事にしていきたいところは)記録よりも、皆さんの頭の中に、西川が引退する時に記憶に残るプレイヤーでありたいと思っている。どう皆さんの頭の中に残るか分からないが、優勝してなのか、「特徴のあるGKだな」とか、何かしら、皆さんの頭に良いイメージで残りたいなと思う。

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試合レポート|J1第12節・横浜FM戦=選手コメント(西川)|レッズプレス!!

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J1第12節・横浜FM戦=選手コメント(西川)

西川周作、GKの充実感、醍醐味は



《西川周作》

チームが勝ったことが全て。ホームでは良い試合ができていて、手応えも感じながらやれていたので、今日も試合開始と同時に、ボールを支配してコントロールすることを心がけながら。(相手が)前から来ても、ボールを繋ぐことができたし、先制点にも繋がった。「これで終わりじゃない」ということはハーフタイムで話し合えたし、2点目、3点目をとりに行く姿勢は見せられたんじゃないかと思う。

(横浜F・マリノスが大幅にメンバーを変えてきたが)多少なりとも予想していたので、そこは分析の方に感謝している。相手というよりは、自分たちがしっかりとボールを回して、シュートの意識を持つところは試合前からみんなで話していた。監督からも「前節、負けはしたが、良いものがたくさん見られた試合だった」と言われていて、自分たちも勝ったり負けたりで、もどかしいが、やっていることは良い方向に向かっていると思うので。結果を出して、みんなで共有できるかなと思う。

(後半の途中ぐらいまでは塩貝選手に入るボールをショルツなどが収めさせないようにしていたので楽だったと思う。それがひと段落して押し込まれてからは、今年の課題も出たと思うが)後半は、少し押し込まれる時間はあったが、2人のセンターバックがゴール幅の中にいることができれば。あとは、ボランチの位置、クロスが上がる時も、2人のセンターバックの前にしっかりと戻るというところは今年の課題でもあったので、そこはみんなで強く意識した部分かなと思う。

(1失点はしたが、ヤン マテウス選手のシュートをセーブしたり、よく見えているというか、ポジションを細かく変えているのがハマっていると思う。その読みの部分ができている感じか)この2年間の積み重ねで、考えずにできてきていると思う。試合中、よくないプレーも気にすることなく、頭の中で切り替えができているので、落ち着きながら戦えているのは強みだと思っている。たとえ、失点したとしても、慌てることがなくなったので、そこはチームに対しての声がけで助けを出していきたいと思う。

(600試合の節目を迎えたが)今日の試合に、特別な思い入れはそんなにないが、自分の通過点でもあったので。勝って、とにかくチームのためにベストなプレーをする、というのは大事にしてきたこと。今日は、伊藤選手の素晴らしいゴールで勝てたことが本当に良かった。

(まだまだ上の記録も狙えると思うが)浦和レッズのゴールを守るということは、本当に良い緊張感で、1試合も気の抜けたプレーはできないと思っている。その緊張感のおかげで、自分も成長できているので、皆さんの声や視線、見られているという意識でやることで、痛いところがあっても、試合中は痛くないし、力を与えてくれるような暗示かかかるので、今後も皆さんと一緒に。今日も4万人を超える方が来てくれたが、これが5万人、満員になるように結果を残したい。(プロ20年目で600試合なので、1年平均30試合を超えているということになる。大きな離脱をしていないのが一番の理由だと思うが、日頃のケアなど気を遣っているところは)筋肉系の怪我をあまり、あまりというか、記憶にないくらいやったことがないが、昔から水分量は気をつけていることなので。そこが低下してしまうと、筋肉に疲労が溜まって危険な状況になるというのは、浦和レッズのレジェンドの阿部(勇樹)選手の姿勢を見ながら、僕も10年間やらせてもらっていたので。阿部ちゃんのケア、時間を使う量も、人よりも凄かったですから。自分も「危ないな」という時は、トレーナーの方に体を触ってもらって、フィーリングを確かめるという作業は、昔からやってきた。僕に携わってくれる方のおかげで、こんなに長くできているのかなと思う。

(ヒーローインタビューが終わった後、ジョアンコーチからTシャツを渡されたように見えたが)スタッフの方ですね。記念Tシャツが出るので、アピールした(笑)

(失点しても焦らなくなったのは、どういう要因があるのか)考え方が少し変わったということがあって、2対1にされたとしても、逆に相手が前がかりになるから、逆にこちらにチャンスが出来ると考えていたし、チャンスも結果としてあった。そういうメンタル的なところでポジティブに考えることで、特にGKはみんなに落ち着きを与えたり、良い攻撃に繋がったりすると思うので。そこの考え方は結構、変わった。ジョアンが来て、そこのメンタル的なところというか考え方は変わった。

(デビュー戦の相手も横浜F・マリノスで、同じ相手という巡りあわせもあった。600試合という数字を振り返って、思い返すことなどは)自分がデビューしたときもマリノスだなとは確かに思っていたのと、ちょうど1年前に自分たちがACLを獲ったな、と。天気も似ていて。風が強くて、その中でも勝ったなという良い思いがあった。試合前にACL優勝をした時の映像を見たが、何回見ても鳥肌が立つというか。またあの場所に戻って、ACLを獲りたいな、と。だからマリノスの選手にも「ACLを頑張ってね」とメッセージさせてもらった。相手GKのポープ ウィリアムが試合前に言ってきて、僕が500試合の時にポープが大分(のGK)で守っていた。あっ、そうだったね、何か縁があるね、という話をした。頑張ってもらいたい。

(600試合まで到達されて、改めてGKをやる充実感や醍醐味などは)流れを変えられるポジションだと思っているし、逆に負けた時は、すごく言われるポジションだと思うが、それがすごくやりがいで。自分のプレーでチームが勝った時、あのプレーがあったから勝たせたというような時の喜びは半端じゃなく嬉しいものがある。自分のプレー次第で、来てくれた方を笑顔にするか、そうさせないかが決まってくると思うので、そこのやりがいは何歳になってもたまらない。

(これで歴代3人目になるが、上には楢崎さんと遠藤さんがいる。思い入れのある2人だと思うが)僕の理想はやっぱり、できるだけ長くやりたいというのがあって。プラス、思い描いているのは、チームにとって、たくさんの勝利をプレゼントすることなので、目に見える結果を常に出し続けたい。タイトルを楽しみにファン・サポーターの皆さんが応援してくれていると思うので、そこの責任を与えてもらっている分、しっかりとやらないといけないと思っている。

(数字は通過点ということで、タイトルや勝利を一番にしていると思うが、結果以外のところで、残りの……残りのというのは適切ではない。今後も続くサッカー人生で軸にしたり、大事にしていきたいところは)記録よりも、皆さんの頭の中に、西川が引退する時に記憶に残るプレイヤーでありたいと思っている。どう皆さんの頭の中に残るか分からないが、優勝してなのか、「特徴のあるGKだな」とか、何かしら、皆さんの頭に良いイメージで残りたいなと思う。

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