《リカルド・ロドリゲス監督》

(エリートリーグ・横浜F・マリノス戦について。個人としてのアピールが欲しかったが、監督の目にはどう映ったのか)
結果的には大差がついたが、後半に追いつき、ひっくり返すチャンスもあった。相手はユース中心でいつもプレーする状況でプレーし、私たちはプロとユースの混合チームだった。浦和のやり方は動きをシンクロさせる難しいやり方で、新たに選手が加わりすぐにできる形ではない。アピールできた、できない選手がいたが、以前、武藤がエリートリーグで良いプレーを見せて、リーグに出場するきっかけになったのと同じでそれをつなげてもらいたい。

もちろんエリートリーグでアピールできなければ、公式戦出場は難しくなる。自分たちを見せる、監督を考えさせるリーグだと思う。

(ガンバ大阪は宮本監督が解任され、また下位にいるが危険なチームだと思うが印象は)
監督が代わると戦術的なシンクロはないが勢いはつくと思う。G大阪には個で能力の高い選手がそろっている。監督交代がプラスに出るのか、マイナスに出るのかは予想できないが、例えばC大阪戦、福岡戦では良い内容で戦ったが勝てなかった。今後、アウェイでは攻守でコンプリートの試合をこなしながら勝利をしていきたい。相手の選手や布陣は予想しづらいが、自分たちに集中をしていきたい。

(ポテンシャルがあるチームが結果を出せていないときに注意するのは)
どの選手が出たとしても個で解決できる選手たちだと思う。セットプレー、クロス、もしくはミドルシュート1本で試合を決めることができる選手がそろっている。気持ちの部分でプラスαが出やすい条件だと思うが、自分らはアウェイで結果が出ていないことを改善しながら順位を上げていきたい。

(選手たちが自主的にピッチで修正を図って、試合を進めることが理想だと思うが)
相手を見てビルドアップの形を決めるが、試合が始まれば相手の状況により変更することも出てくる。仙台戦はハーフタイムで変えてうまくいったが、理想は90分間良い内容で戦うこと。選手はそれを目指してプレーしなければいけない。私は監督としてそれをサポートする。

(リーグ戦後に中2日でルヴァンカップ・横浜FC戦があるが、その試合に向けては)
ドローでは十分でなく勝利のみ。リーグ戦を重要視しているがルヴァンでも高い位置に行きたいし、浦和としてはどの大会でも高みを目指さないといけない。その後も準備時間がない中での連戦になる。

(エリートリーグでトーマス・デンと武田英寿が戻ってきたが)
武田の場合は重症ではなく、トミーの場合は長い時間がかかってしまった。トミーを練習以外のフルコートゲームで初めて見た。試合に出ることでリズムを取り戻すことは良かった。パフォーマンス的には悪くはなかった。連戦が続くので出場するチャンスがあると思うし、私にとっては選択肢が増えた。

(どういった部分にフォーカスを当てトレーニングしているのか)
徳島の経験から、J1チームに選手が移籍し、新加入選手が入ってくることがあった。チームのやり方を新加入に浸透させないといけないことが分かっている。キャスパーが戦術に馴染むようにトレーニングしてきた。おとといは守備に、昨日は攻撃で押し込んでいる状況でやってきた。やり方として1人の選手が必要なポジションにいなければパフォーマンスは低下する。そこを優先させることで個人は力を発揮しやすくなるし、チームのパファーマンスは上がっていく。

(試合の締め方についての課題や収穫は)
ボールを持つ状況で終わらせること。自分たちがボールを持つ、相手が持っていてもプレスを掛けてこちらに来させないこと。相手もリスクをかけてやってくるが、私はリードしていたとしてもカウンターで点を取りにいこうと言っている。プレスを掛けボールを握る終わり方をしたい。

(エリートリーグでは西川周作が出場し、ポジションを取り戻す気概を感じたが)
非常に良いプレーを見せてくれた。リーグ戦では先発から落ちたが、その後見せた姿勢は最高のものだった。トレーニングでも周りのサポートをしていた。

(今季は監督交代が相次いでいて、身が引き締まる思いなのか、そして4チームが降格をするが)
個人的には高いレベルでプレーしないと今季のJ1は難しいと思っている。交代に関しては欧州に比べれば日本は忍耐強く我慢する国。それがプラスになるのかマイナスになるのか分からないが、浦和の場合、序盤は苦しんだが、いまは上を目指して戦っている。理想はシーズンを通して右肩上がりの安定したパフォーマンスを見せること。J1はどのチームと対戦しても勝つチャンスもあれば、相手が勝つチャンスもある。川崎Fが抜き出ているが、どのチームが勝ってもおかしくはないし、連勝がしにくいリーグだと思う。

(アンドレス・イニエスタが契約更新したが、同じスペイン人としては)
素晴らしい選手で、サッカーの象徴として日本でプレーを続けることが私自身もうれしい。来週対戦する。勝ちにいくが、ケガから復帰してサッカーを楽しめる状況を物語っている。その活躍で多くのサッカーファンを喜ばせてもらいたいと思う。

(工藤孝太のプロ契約が発表されたが)
非常にポジティブなこと。先日エリートリーグでは(横浜FM)ユースの選手が多く出場して、高いレベルでプレーしている姿を見て考えさせられた。トップだけでなくアカデミーまでコンセプトやメソッドを浸透させ、クラブとして成長しなければいけないと思った。彼は左利きのCBで珍しい特長をもっている。アンダーの代表にも入っていて、自分のパフォーマンスで出場機会を勝ち取りながらコンセプトを理解している。彼の契約は若手のモチベーションになる。私は若手にかける監督。それは彼らがクラブの将来を担っているからという考えのもと。まだまだ改善点はあるがレベルを上げてきているので、これはスタッフのモチベーションにもつながっている。

(次から連戦がまた始まるが)
目の前の一試合を考え、ベストを尽くしたい。成長のプロセスを信じ、多くのことを考え過ぎず、常に全力で戦うことが大事。勝敗を分けるのはディテールだと思う。すべての試合を決勝戦だと思い上位を目指したい。波がないように相手を上回り勝点3につなげたい。

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J1第14節・G大阪戦=監督会見



《リカルド・ロドリゲス監督》

(エリートリーグ・横浜F・マリノス戦について。個人としてのアピールが欲しかったが、監督の目にはどう映ったのか)
結果的には大差がついたが、後半に追いつき、ひっくり返すチャンスもあった。相手はユース中心でいつもプレーする状況でプレーし、私たちはプロとユースの混合チームだった。浦和のやり方は動きをシンクロさせる難しいやり方で、新たに選手が加わりすぐにできる形ではない。アピールできた、できない選手がいたが、以前、武藤がエリートリーグで良いプレーを見せて、リーグに出場するきっかけになったのと同じでそれをつなげてもらいたい。

もちろんエリートリーグでアピールできなければ、公式戦出場は難しくなる。自分たちを見せる、監督を考えさせるリーグだと思う。

(ガンバ大阪は宮本監督が解任され、また下位にいるが危険なチームだと思うが印象は)
監督が代わると戦術的なシンクロはないが勢いはつくと思う。G大阪には個で能力の高い選手がそろっている。監督交代がプラスに出るのか、マイナスに出るのかは予想できないが、例えばC大阪戦、福岡戦では良い内容で戦ったが勝てなかった。今後、アウェイでは攻守でコンプリートの試合をこなしながら勝利をしていきたい。相手の選手や布陣は予想しづらいが、自分たちに集中をしていきたい。

(ポテンシャルがあるチームが結果を出せていないときに注意するのは)
どの選手が出たとしても個で解決できる選手たちだと思う。セットプレー、クロス、もしくはミドルシュート1本で試合を決めることができる選手がそろっている。気持ちの部分でプラスαが出やすい条件だと思うが、自分らはアウェイで結果が出ていないことを改善しながら順位を上げていきたい。

(選手たちが自主的にピッチで修正を図って、試合を進めることが理想だと思うが)
相手を見てビルドアップの形を決めるが、試合が始まれば相手の状況により変更することも出てくる。仙台戦はハーフタイムで変えてうまくいったが、理想は90分間良い内容で戦うこと。選手はそれを目指してプレーしなければいけない。私は監督としてそれをサポートする。

(リーグ戦後に中2日でルヴァンカップ・横浜FC戦があるが、その試合に向けては)
ドローでは十分でなく勝利のみ。リーグ戦を重要視しているがルヴァンでも高い位置に行きたいし、浦和としてはどの大会でも高みを目指さないといけない。その後も準備時間がない中での連戦になる。

(エリートリーグでトーマス・デンと武田英寿が戻ってきたが)
武田の場合は重症ではなく、トミーの場合は長い時間がかかってしまった。トミーを練習以外のフルコートゲームで初めて見た。試合に出ることでリズムを取り戻すことは良かった。パフォーマンス的には悪くはなかった。連戦が続くので出場するチャンスがあると思うし、私にとっては選択肢が増えた。

(どういった部分にフォーカスを当てトレーニングしているのか)
徳島の経験から、J1チームに選手が移籍し、新加入選手が入ってくることがあった。チームのやり方を新加入に浸透させないといけないことが分かっている。キャスパーが戦術に馴染むようにトレーニングしてきた。おとといは守備に、昨日は攻撃で押し込んでいる状況でやってきた。やり方として1人の選手が必要なポジションにいなければパフォーマンスは低下する。そこを優先させることで個人は力を発揮しやすくなるし、チームのパファーマンスは上がっていく。

(試合の締め方についての課題や収穫は)
ボールを持つ状況で終わらせること。自分たちがボールを持つ、相手が持っていてもプレスを掛けてこちらに来させないこと。相手もリスクをかけてやってくるが、私はリードしていたとしてもカウンターで点を取りにいこうと言っている。プレスを掛けボールを握る終わり方をしたい。

(エリートリーグでは西川周作が出場し、ポジションを取り戻す気概を感じたが)
非常に良いプレーを見せてくれた。リーグ戦では先発から落ちたが、その後見せた姿勢は最高のものだった。トレーニングでも周りのサポートをしていた。

(今季は監督交代が相次いでいて、身が引き締まる思いなのか、そして4チームが降格をするが)
個人的には高いレベルでプレーしないと今季のJ1は難しいと思っている。交代に関しては欧州に比べれば日本は忍耐強く我慢する国。それがプラスになるのかマイナスになるのか分からないが、浦和の場合、序盤は苦しんだが、いまは上を目指して戦っている。理想はシーズンを通して右肩上がりの安定したパフォーマンスを見せること。J1はどのチームと対戦しても勝つチャンスもあれば、相手が勝つチャンスもある。川崎Fが抜き出ているが、どのチームが勝ってもおかしくはないし、連勝がしにくいリーグだと思う。

(アンドレス・イニエスタが契約更新したが、同じスペイン人としては)
素晴らしい選手で、サッカーの象徴として日本でプレーを続けることが私自身もうれしい。来週対戦する。勝ちにいくが、ケガから復帰してサッカーを楽しめる状況を物語っている。その活躍で多くのサッカーファンを喜ばせてもらいたいと思う。

(工藤孝太のプロ契約が発表されたが)
非常にポジティブなこと。先日エリートリーグでは(横浜FM)ユースの選手が多く出場して、高いレベルでプレーしている姿を見て考えさせられた。トップだけでなくアカデミーまでコンセプトやメソッドを浸透させ、クラブとして成長しなければいけないと思った。彼は左利きのCBで珍しい特長をもっている。アンダーの代表にも入っていて、自分のパフォーマンスで出場機会を勝ち取りながらコンセプトを理解している。彼の契約は若手のモチベーションになる。私は若手にかける監督。それは彼らがクラブの将来を担っているからという考えのもと。まだまだ改善点はあるがレベルを上げてきているので、これはスタッフのモチベーションにもつながっている。

(次から連戦がまた始まるが)
目の前の一試合を考え、ベストを尽くしたい。成長のプロセスを信じ、多くのことを考え過ぎず、常に全力で戦うことが大事。勝敗を分けるのはディテールだと思う。すべての試合を決勝戦だと思い上位を目指したい。波がないように相手を上回り勝点3につなげたい。

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