このスタジアムで、この素晴らしいサポーターの前で優勝できたのは自分を抑えることができないほど嬉しいことだ。皆さんにプレゼントを届けようと思っていたので、達成できた。みなさんおめでとうございます。

とても幸せな気持ち。日本でバイオリズム、日本での生活のなかで私は心地よい生活を送れ、良い時間を過ごしている。本日、優勝したことで関わったみなさんにおめでとうと言いたい。

（きょうの試合は浦和にとって、苦しい展開だったが）我々にとって特別な試合となった。昨夜、よく寝られなかったことをここに告白したい。けが人が6人いた。通常では試合には関わらなかったであろう6人の選手がいた。そのうちのひとりマウリシオがゲームに参加できなかった。痛みを抱えていた武藤は試合直前まで判断できなかった。最終的にスタメンで出場させるのはロッカーで決めた。

青木の場合は準決勝の鹿島戦で肘を脱臼してしまい、本来なら、試合に出場できなかったかもしれない選手のひとりだった。鹿島戦後、青木は24時間体制で治療をして肘のプロテクターをつけながらプレーをした。本来のパフォーマンスを発揮できなかったかもしれないが、そのなかで手をつけないという制限のなか、プレーしていた。その状況で100分近くプレーしてくれた。彼は英雄的な活躍をしてくれた。興梠、柏木も本来はプレーしなかった状況だった。彼らは犠牲心をもって、戦ってくれた。そして3人のけが人が準決勝に出たが、彼らは制限されたなか、戦ってくれたが、それでも高い精度のプレーを見せてくれた。

それができるようになったスタッフに感謝したい私が与えた方向性に従ってくれた。

（けが人続出のなか、守備的な戦いを強いられることは予想していた）守備的な流れになるのは予想していた。だからこそ、チームの規律をたたえたい。しっかり守ってくれた。それぞれが犠牲心をもって最後まで戦ってくれた。

（サポーターが限界を超えた力を与えてくれると話したが、きょうの埼スタの雰囲気はまさにそうだったのではないでしょうか）サポーターの存在が決定的だった。彼らの応援する意欲が選手たちの限界を引き出す力となった。きょうだけでなく、きのうの練習場に多くのサポーターに来てもらい、選手たちにモチベーションを与えてくれた。きょうスタジアムに到着したときも素晴らしい出迎えをしてくれた。サポーターから、チームへの期待についても話したことでパフォーマンスにつながり、優勝につながった。