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練習レポート

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マチェイ スコルジャ監督「集中し、目標達成に最も近づけてくれる選手を起用したい」

「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです





マチェイ スコルジャ監督「集中し、目標達成に最も近づけてくれる選手を起用したい」

現地時間のあす6月25日(水)18時キックオフ、ローズボウルスタジアムで、浦和レッズはFIFAクラブワールドカップ2025 グループステージ第3戦となるメキシコのCFモンテレイ戦を迎える。マチェイ スコルジャ監督は、自身に届いたオファーについても語った。

《マチェイ スコルジャ監督》
Q:セルヒオ・ラモス、セルヒオ・カナレスといった選手以外に、モンテレイについて、どんなことを知っているか。また、グループステージ最後の試合にむけて、どのように準備してきたか
マチェイ:モンテレイは、攻撃と守備のバランスが非常によく取れたチームで、非常に興味深い構成になっていると思います。守備は堅実で、これまでの2試合、特にインテル・ミラノ戦で、それが証明されています。また、戦術的にも非常に堅実なチームで、試合中でもシステムを柔軟に変更することができます。
そして個々の選手ですが、たとえば、ネルソン・ デオッサは非常に印象的です。勤勉で技術と戦術に優れた選手たちが集まった、実に興味深いチームです。

Q:モンテレイは決勝トーナメント進出がかかっている。どのような姿勢で臨んでくると予想するか
マチェイ:試合開始から非常に強い気持ちをもって臨んでくると予想しています。モンテレイがこの試合に勝たなければならないことは分かっていますが、我々にとっても、これが大会最後の試合です。それが、我々の勝利への決意を、最高の水準まで引き上げるさらなる要因となります。
おそらく、我々のほとんどにとっては、キャリアにおけるクラブワールドカップでの最後の試合になるでしょう。だからこそ、この大会を勝利で終えたいのです。モンテレイがどれほど決意を固めていようとも、勝つために我々も全力を尽くしたいと思っています。立ち向かい、良い面を見せ、相手の弱点を利用し、ゴールを決めるために闘わなければなりません。

Q:残念ながら敗退は決まってしまったが、あすの試合はどのようなテーマをもって臨むのか。また、多くの選手にこの大会を経験をさせることもクラブの財産になるかもしれないが、メンバーを入れ替える考えはあるか 
マチェイ:数人の新しい選手を起用することを考えていますが、我々の目標は、何よりもまず、勝利を収めることです。この大会の最後の試合に勝ちたいと思っており、それを達成するために全力を尽くします。ですから、私の目から見て、何よりもそれに集中しており、その目標達成に最も近づけてくれる選手を起用したいと思っています。

Q:ポーランドのメディアで、代表監督のオファーが届いているという報道がある。実際のところどういう状況なのか、言える範囲で教えてほしい
マチェイ:オファーが届いていることは事実です。ポーランドサッカー協会から、そのような提案がありました。自国の代表チームの監督になること、ポーランド代表の監督になることは、私にとって大きな名誉であることは間違いありません。
しかし現時点では、私には他の目標、他の課題があります。
我々は非常に重要な大会の最中であり、非常に重要なJリーグのシーズン半ばを過ぎたところです。あすの試合に向けて、チームを出来るだけ良い状態で準備することに集中したいと思っています。また、Jリーグ後半戦で、最高の順位を目指す闘いに集中したいです。そしていつかまた、ポーランド代表を率いる機会があればと願っています。

Q:メキシコサッカーとメキシコリーグについて、どう思うか。また、ペップ・グアルディオラのアシスタントであったドメネク・トレント監督についてどう思うか
マチェイ:優れた専門家だと思います。本当に優れた専門家でなければ、ペップ・グアルディオラのスタッフには入れませんから。モンテレイの監督のレベルについて、これ以上の説明は必要ないでしょう。
メキシコリーグについて言えば、メキシコのチームとの対戦経験は、これで2度目になります。2年前のクラブワールドカップでクラブ・レオンと対戦しましたが、その時は非常に厳しい戦いの末に勝利しました。メキシコリーグは非常にダイナミックで活気のあるリーグで、技術的に優れた攻撃的な選手がたくさんいると思います。しかし、メキシコサッカーで私が感銘を受けるのは、表現力やフィジカルの強さ、闘争心や決意といったものと、技術そしてプレーの速さが組み合わさっていることです。プレースピードがかなり速く、その攻撃的な姿勢がリーグを非常に魅力的なものにしています。

Q:他の国のチームであれば、2敗したチームは、もう闘う意味がないと思うだろうが、今回は日本のチームだ。日本のスポーツ選手の誇りと名誉は、決して疑われることはない。これはメキシコのチームにとって懸念材料のように思える。もし、他の国のチームなら戦意を喪失していると思うが、日本は違うのか。監督はどう思うか。
マチェイ:きょう、あすの対戦相手がメキシコのチームであろうと、他の国のチームであろうと、我々の決意は、最大限のものです。おっしゃる通り、それは誇りの問題であり、たとえ、大会から敗退するとしても、どんな犠牲を払ってでも、最高の自分たちを見せたいという願望の問題でもあります。
我々にはサポーターに対する責任もあります。彼らはこの2試合、特にインテル戦では最後まで我々と共に闘い、素晴らしい応援をしてくれました。だからこそ、結果を、少なくとも引き分け、という結果を、あの素晴らしい雰囲気を作ってくれた彼らのためにもたらせなかったことは、我々にとってさらに辛いことでした。
ですから、あすはそれを実現したいと思っています。私は自分の選手たちを、自分のチームを、彼らの決意を信じています。日本のサッカー選手は誇りと闘争心に満ちており、このような状況では、彼らが全力を尽くすことは間違いないでしょう。

Q:お互いが最初の2試合をグループの中でも強い相手と戦って、少なからず我慢を強いられた2試合だったと思う。今回は最もお互いがスタイルを出し合う闘いになるのではないかと思うが 
マチェイ:振り返るなら、この言葉に尽きます。物足りなさ、物足りなさ、物足りなさ、そして、もう一度、物足りなさです。
最初の試合は、特に最初の20分から25分が非常に悔やまれます。試合の入りが悪く、プレーのリズムを保つことができませんでした。後半はかなり良くなって、相手とより良く闘えるようになり、試合をコントロールし、チャンスを作り、1点を返しました。しかし、残念ながら、非常に簡単に失点もしてしまいました。
2試合目のインテル戦も、同様に物足りなさが残ります。もちろん、インテルに完全に支配され、守備に追いやられ、相手陣内でボールをキープするのは非常に困難でした。しかし、それでも、我々はゴールを決め、引き分けに近づき、あと2分というところでした。つまり、またしても物足りなさが残ったわけです。ですから、これらの試合のあと、何よりも、この感情が私の中にあります。
しかし、これらの2試合を分析し、試合中にベンチから選手たちを見ていると、多くの場面で国際舞台での経験が不足していると感じます。これもまた、この大会で我々が経験しなければならなかった要素の1つだと思います。しかしポジティブなのは、我々はすでに2試合を終えているということであり、この3試合目では、その側面において、これまでで最高のプレーができるはずだと確信しています。そして、これが我々にとって、この大会で最高の試合になることを、我々自身に期待しています。

Q:あすの試合が行われるローズボウルスタジアムは、1994年のアメリカワールドカップの決勝が行われた歴史があり、サッカーにとって、とても重要な会場だ。そういったところで監督としてその舞台に立つことについて
マチェイ:子供の頃から、サッカーに興味を持ち始めた頃から、このスタジアムはいつもどこかで目にしていたので、人生で初めてここにいられることを嬉しく思います。しかし何よりも、このスタジアムと聞いて思い出すのは、まさにあの決勝戦(ブラジル対イタリア)とロベルト・バッジョのPKです。
当時、私はロベルト・バッジョの大ファンで、あのシュートには、とても心を痛めました。まるで自分があそこに立っているかのようでした。ですから、ここでは何か特別なものを感じます。このスタジアムの雰囲気は、本当に特別なものです。


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