「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです
“浦和の髭公爵”DF鈴木大輔が動画投稿サイトYouTubeを通じ、みずからのトレーニング法を中高生に伝授した。
きょう5月3日(日)午後3時から約1時間、ライブ配信されたこの企画、新型コロナウイルス感染拡大防止による緊急事態宣言下、練習すらできない中高生に対し、なにか協力できればと、鈴木が立ち上げたオンラインサロン「HISTORIA(ヒストリア)」によるもの。
参加した6人の中高生からは、上半身、下半身の鍛え方。キックの精度の高め方。DFならではの心構えなどの質問がなされ、鈴木はそれぞれ具体的なトレーニングやアドバイスを行った。
しかし、伝えたいのはそれだけではない。普段の暮らしにも生かせる、ある種のモノの考え方、捉え方もだ。
冒頭、この状況下で鈴木が意識していることとして、
・いましかできないこと。
・いままで疎かにしていたこと。
・新しいこと。
この3点を紹介した。
鈴木のいまの課題は、イメージ通りに身体を動かすにはどうすればいいのか?というもの
課題を解消するため、これまで重視していなかったというストレッチを実施しているそう。胸まわりと股関節を強化継続中らしい。
さらに新しいこととして、ヨガを導入。独特の姿勢、呼吸法からさらなる柔軟性、安定性を身に着けるとともに、今後、身体の使い方を体得しようと古武術にも興味を持っているとのこと。
目標に対して、どうアプローチすればいいのかを考える鈴木。その考え、方法が参加者とのやり取りでうかがえる。
「点が取れて守備ができるFWの選手になるには?」との質問に鈴木は「そのためには何が必要?」と問いかけると、「攻守でプレーできる選手ということは体力がある、走れるFWになるということだよね?じゃあ、体力をつけるにはどういったトレーニングをすればいいのかを考える」と順序だてたのち、サーキットメニューを紹介するなど、とにかく説明が丁寧でわかりやすく熱心だったのが印象的だった。
最後に鈴木は「食事や家族との関わり方とか、いましかできないことがある。限定されている今だからこそできることをチャンスととらえてほしい」とエールを送った。
(佐藤亮太)
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